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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第170回 「重度障害のある議員の登場は選挙のイイね化の現れか!?」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] 今回はいろいろと家庭のことや仕事が忙しすぎて完全にずれ込んでしまいました。すみません。

[寺] あおさんの怪我とかありましたからね。お疲れ様です。次回は巻いていきましょう!

[く] がんばります…。しかし、この一週間は本当に世間を騒がすニュースが多すぎて逆に何があったかわかんないですね(笑)

[寺] そうですね。京都アニメーション放火事件や、吉本クリエイティブエージェンシーの一連の騒動などありましたが、くらげさんとしてはやはり選挙が面白かったんじゃないですか?

[く] 選挙ですか。正直、衆参ダブル選挙にならないとわかった時点で消化試合の感じだったんですけど、リアルで面識がある音喜多駿さんが日本維新の会から出馬が決まったのと、れいわ新選組からALS(筋萎縮性側索硬化症)の舩後靖彦さんと脳性麻痺の木村英子さんが特別枠で出馬するというニュースを見て俄然興味がわきましたね。

[寺] れいわ新選組からは特別枠お二人とも当選し、大きなニュースになりましたね。音喜多さんが当選したのは後で知りました(笑)

[く] 注目度という点では確かに…マスコミへの露出も以前より少なかったようですしね。東京選挙区は6議席なのですが、下馬評では音喜多さんは7番手でした。山本太郎さんが比例区の出馬を決めたため、にわかに最下位当選の機運が出てきて、維新の松井代表も応援演説に東京入りしたり、独自の選挙戦を繰り広げる、という甲斐があってなんとか5位で当選しましたね。

[寺] 維新は大阪では独立国かっていうぐらいの勢いですけど、東京では議席を失ってましたからね。取り戻せて喜んでいるでしょう。くらげさんは選挙区内ですよね、応援したんですか?

[く] 維新自体があまり好きはない(穏当表現)なのでどうしても素直に応援はできなかったです。

[寺] それはそうですよね。あの候補者は票を集めるとか、党が票を持ってるとか表現としては言いますが、投票するのは感情を持った一人一人の人間なので。

[く] ほんとそう思います。しかし、山本太郎さんが重度障害者2名を国会に送り込んだ戦略をとったのは心底驚きました。

[寺] 山本太郎さんは単独で100万票持ってるって言われてましから、当選すること自体は難しくはなかったのかもしれません。ただ、山本太郎さんにはアンチも多いですからね。ファンでだけど政治家には向かないと思って投票はしていなかった人も多かったのではないでしょうか。それが200万票集めても自分は当選に届かないというところに置いて見せることで、投票行動につながったという印象です。

[く] 色々と問題行為(穏当表現)が多い人ですから素直に評価しがたいのですが…。一障害者としては「めちゃくちゃでかい社会的なメッセージになるな!」というのは感じています。

[寺] くらげさんはアイデンティティが「障害者」ですからねぇ(笑)ともあれ、八代瑛太さんが引退して以来の車椅子の政治家の誕生です。国会でのバリアフリーは一気に進みそうですね。

[く] 参議院の事務局は既にバリアフリーの検討を進めてますが、如何せん、わからないことが多すぎるので議員と相談して検討しますというニュースはありますね。

[寺] 今回の山本太郎の作戦は議員を国会に送る事ではなく、影響力を最大にするという目的で、PR的な手法を使ったんだと思います。さすがマスメディアの申し子だなと感心しました。これは同時にネットメディアがある意味もう「マス」になった、もしくは「既存のマス」が必要ではなくなったということを証明したと思います。メデイアやマスマーケティングのターニングポイントがあの夏だったと、後々語られるのではないでしょうか。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。