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「文明を作る」と「問題を作る」

みなさんこんにちは、kintone認定資格プロジェクトリーダーの倉林です。今回はkintone認定資格プロジェクトの話は一旦置いといて、エスペライゼーションというゲームを遊びながら思いついたことを書いてみたいと思います。

エスペライゼーションとは

エスペライゼーションとは「新しい言語を生み出し、文明を発達させる協力ゲーム」で、エスペライゼーションゲームカードと紙とペンで遊ぶことができます。

最初に15個の単語を獲得し、その後は連想ゲームのようにして15個の単語と新しく獲得した単語を使って次々と単語を獲得していきます。段々と難しくなる言葉をいかに協力して探り当てるか?というワクワク感と、なんで分かってくれないんだ!というイライラ感であっという間に2〜3時間は経ってしまいます笑

うまく文明を発展させるためには戦略が必要

このゲームはプレイヤーが勝手に新しい単語を考えるのではなく、ゲームカードで指定されたいくつかの単語の中から選択して新言語として単語を獲得していく必要があります。そしてその単語は徐々に難易度が上がっていきます。
最初は「家」とか「りんご」のように物理的なモノが多いのですが、徐々に「革命」とか「賭け」などの行為、「ナショナリズム」などの概念、最後の方は「え?普通にその単語初めて聞いたんですけど」という単語まで、存在します。

最初に獲得する15個の単語だけでは「ナショナリズム」を説明するのは到底無理なのですが、15個の単語を上手く組み合わせて新しい単語を獲得することで、表現できる幅が広がり、新言語として使えるようになってきます。そうすることでいつかは「ナショナリズム」を説明できる時が来るかも知れません。。^^;
もちろん「ナショナリズム」という単語を説明するためだけに新言語を発展させるわけにも行きませんので、獲得する単語を上手く選ぶ戦略が重要です。そこがこのゲームの面白さでもあります。

バランス良く言葉を作る

何度かこのゲームをやってみて感じたのは「徐々に単語の抽象度を上げていくのが良さそう」ということです。
最初の15個の単語では、基本的な「動作(食べる、など)」「形容(大きい、など)」「指示(これ、など)」「返事(はい、いいえ、など)」を獲得できます。(ここでもある程度選択の幅があるので、戦略が必要。)
次にこの15個の単語を使って説明できる単語を獲得していくのですが、その時に「方向(〜から、〜へ)」とか「関係性(含む、〜の上)」といった「モノではない単語」を増やしていくのが重要だと思いました。
こういう時に言語学を学んだことがあれば、バランス良く単語を獲得して文明を発展させることができるのかなと思いました。(言語学つながりで、最近良く見ているゆる言語学ラジオのリンクを貼っておきますw)

kintone認定資格の問題作成とは

そんなことを考えていたらピピンときましたよ!このエスペライゼーションの戦略とkintone認定資格の問題作成には共通点がありそうです。
kintone認定資格の全体設計に使っている「思考コード」を覚えていらっしゃいますでしょうか。

kintone認定 アソシエイト(A1)では「kintoneの機能を正確に覚えているか?」を具体的な機能とともに問うていますが、kintone認定 スペシャリスト(B2)では「機能の組み合わせや、業務への変換」など抽象度が上がるように設計しています。

問いたいスキルに対して問題を作成するには戦略が必要

kintone認定 スペシャリストの問題作成において抽象度が上がるような問題作成のために、2017年3月時点では以下のような要素分解をして整理していました。

2017年3月7日

「顧客のやりたい事」×「前提条件・制約条件」×「選択肢」

こうすることで、kintone認定 スペシャリストとしての抽象度を担保しつつ、問題作成を量産化できると考えました。(この構成は更に磨きをかけたいと思っています。)

バランス良く問題を作る

kintone認定 スペシャリストの問題はkintone認定 アソシエイトより抽象度が高くなっているのですが、これはアソシエイトで「kintoneの機能を正しく知っている」からこそ正確に答えることができるのであって、一足飛びスペシャリストに必要な抽象度の高いスキルを活用するのは狙うのは難しいでしょう。「まず最初に正しいkintone知識を獲得すること」がkintoneを使った業務改善には非常に重要です。

つまり、kintone認定資格をアソシエイトから受験してレベルアップすることは「kintoneを使った業務改善において新言語を獲得し文明を発達させること!」なんですね!スゴいことだ!!(え?)

分かるようになる・できるようになる

というわけで結局kintone認定資格の話になってしまいましたがw、文明を作るための言語を生み出すことと、kintone認定資格の問題を生み出すことには共通点があって、「ヒトが分かるようになる・できるようになる」って本当に面白いと思いました!

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