お元気でよかった……🌸🌸🌸
きょうの夕方、10年ぶりにむかしお世話になった内科医院の薬剤師さんで、いまは亡き友が最期に会いたいといった親友の方から電話がありました。
「今日、片づけをしていたら、あなたが書いたおかあさんの小説『かねさんのひだまり』が出てきてね、懐かしくて、読んじゃった」といってくれました。
「ありがとうございます。お元気でしたか?」
「うん、うん、元気だよ。あれ面白かったね。あなたのおかあさんてユニークだったね。方言で書いてあって懐かしかったよ。いまも書いてるの?」
「書いてます」
「頑張ってね、せっかくおかあさんがペンネームみたいな名前つけてくれたんだからさ」
びっくりです。
11年前に書いた自費出版の作品をいまも持っていてくれて、読み返してくれて、電話を掛けてくれるなんて嬉しいです。
『かねさんのひだまり』は亡き友と母が出版費用を出してくれて、幼なじみが表紙の絵を描いてくれました。
母はゆかいなひとでした。
子どものまま大人になったような人で、面白いけどご迷惑なひとでした、
妹も母そっくりで、後先考えずに行動するので、観劇の帰りに駅前でモデルルームを見て「おめ、ここ買え」と母がいいました。
妹が「お金ないもん」といったら「頭金はおれと父さんが出してやる」といったから「うん。うん」となって、内金を入れるように言われて払ってしまいました。
妹は公務員だったので、審査が通ってしまい、マンションを購入することになってしまいました。
その日から、住宅ローンが払えるのか不安を抱えて生きてきました。
妹が病気になったり、早期退職したり、住宅ローンが払えなくなって、引っ越したり、なんとなく行き当たりばったりなのです。
あとで考えると面白かったりするのです。
おかげでいろんな出会いがあったように思います。
まだまだ、いろんな出会いがあるのだと思います。
電話をいただいて、ありがとうございました。妹の障害年金が支給されるとわかって、経済的に安心したから、もう児童文学作家を目指さなくてもいいという思いが湧いてきました。
わたしに、そんな才能はないのだけれど、もしかしたら、どこかの文学賞に引っかからないかと、ところかまわず応募する気力が薄れた気がしていましたが、応援してくれるひとがいると思うと、頑張らなくては、と思います。
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