本のおすすめ『日本語の磨き方』
コラム774:本のおすすめ『日本語の磨き方』
「書誌学者」「日本書誌学専門家」という聞きなれない肩書きの林望氏の本です。いわゆるハウツー本ではなく、ユーモアたっぷりの日本語の歴史と、日本語の教育に対する意見などです。
でも、エッセイやコラムを書くにあたっての耳がいたいこともあります。
「分かりやすい文章を書く:自分で言っていることを分かっていること」
「素人が陥りやすいのは、「そして」「そして」「そして」とつながる文章」
「させていただく」の下品さ:へんちくりんな敬語
などです。
毎日気分よく悪文を書き連ねているなあ、と、林先生の練られた日本語を読んで、反省することしきり、です。2000年に底本が書かれたとのことですが、全く古びない楽しい本でした。
(林望『日本語の磨き方』PHP研究所 2000年 電子書籍キンドル)
2024年1月15日
クララ
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