倉敷・大橋家住宅とパウル・クレーの絵画との共通性

画像は、倉敷市阿知にある「大橋家住宅」です。江戸時代中期の1796年に建築された町屋住宅で、国の重要文化財に指定されています。

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重要文化財・大橋家住宅(江戸時代中期 1796年)

壮大で複雑な漆喰の建物ですが、よく見ると、漆喰の壁面や、窓や戸の面が、少しずつずらされながら、整然と組み合わされて成り立っています。

そこには、近現代画家、パウル・クレー(1879ー1940)の作品に先駆けた造形があります。

パウル・クレー作「自画像」(1922年)バーゼル美術館(スイス)蔵 1)

18世紀の倉敷では、20世紀のヨーロッパの潮流を先駆けていいました。

多重世界の痕跡は、私たちの日常に潜んでいます。


1)新藤真知・著:もっと知りたいパウル・クレー 生涯と作品. 東京美術, 2020, P49



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