謎はないけれど

おいしいスープ。
このお店に通いたい。
特にないけど、謎を解いてほしい。


『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』友井羊さん著を読みました。

『「お待たせしました。ジャガ芋とクレソンのポタージュです」
麻野が丁寧な手つきで、皿をテーブルに置いてくれた。
鮮やかな緑色のポタージュが白磁の深皿に映え、小さく千切られたクレソンが表面に散らされている。金属製のスプーンを差し入れると、鮮烈なクレソンの香りが立ち上がった。理恵は早速とろみのついたスープを口に含む。舌に残るざらつきがなく、すっと舌を滑り、喉を通っていった』


モーニングでスープをだすお店の話です。
スープが毎回おいしそうで、モーニング行きたい!通いたい!と思いました。

スープがおいしいだけじゃなくて、店主の麻野さんが謎解きをしてくれるんです。
ひとりではどうしようもない謎が、麻野さんのおかげですんなりほぐれます。
謎はないんですが、話を聞いてほしいです。

このお店のスープを飲んだら健康になれる気がします。
常連さんになりたいです。

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