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Kurasu Coffee Knowledge

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Kurasu編集部が、コーヒーをより深く楽しむためのナレッジをお届けするマガジン。意外と知らない産地の話、焙煎士やバリスタだけが知っている現場の知恵、あまり知られていないコーヒー… もっと読む
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記事一覧

コーヒーの「旬」を嗜んでみませんか?

気がつけば5月。日中は暑い日も増えてきました。中の人は暑がりなので、トマト、レタスといった夏野菜が好きです。昔から、夏野菜を植えるのは「八十八夜を過ぎてから」、つまり5月初旬頃が良いと言われているのだとか。四季の豊かな日本では、「旬」の食材が心身の豊かさに繋がっていると感じます。 しかし、実はコーヒーにも「旬」があること、みなさんご存じでしょうか?遠い地の土壌で育まれ、はるばる運ばれてきたコーヒーにも、「旬」のエッセンスが含まれています。 生産地によって異なるコーヒーの収

ルワンダコーヒー風土記 - アロマに隠された紛争と復興の物語

Kurasuはこの春、ルワンダのコーヒー〈Ruli Honey〉をリリースしました。先日は、ヘッドロースター・Takuyaさんとルワンダのコーヒーにまつわる思い出話をブログにてご紹介しましたが、今回は「ルワンダの風土」に焦点を当てて記事を書いてみようと思います。 産地の風土を見るほど、知るほどに、コーヒーはより一層美味しくなります。コーヒーの香りや味を越えて、その背景にある物語に耳を傾けてみませんか。 復興と希望の象徴、コーヒーチェリー東アフリカの内陸に位置する小さな国、

「オレンジの味」ってどんな味?コーヒーのフレーバーノートを紐解く

一杯のコーヒーを飲むという体験。それは本来、見える色、触れる形、そして味わいに伴うフレーバーで満たされています。しかしながら、日常生活の忙しさに追われる中で、これらの感覚の細やかなニュアンスを見過ごしてしまうことも少なくありません。 そこで、ちょっと時間をとって、コーヒーから感じたフレーバーを「言葉」にしてみるのはいかがでしょうか。一見、単純な行為に思えるかもしれませんが、この取り組みはコーヒーに隠された豊かな世界を解き明かす鍵となり得ます。 フレーバーノートを読み解くと