私の師匠

〜前半ツイートから引用〜
私の師匠は、私がどんなに下手くそな合図送ってもちゃんと言うこときいてくれて、駈歩のリズムを私に教えてくれた。号令で勝手に速歩駈歩が出ちゃうから鈍くて難しい馬乗る時は結構苦戦したんだけどね笑
私が始めて3年くらいは、おじいちゃんなのに元気すぎてずっと先頭やってたよね。
乗る度先頭やらされるから実は2年目ぐらいまでは師匠に乗るの嫌いだったんだよね。でも乗り心地は最高だし(正反動は反動デカくて座りにくいけど💦)駈歩がしっかり地面を踏み込む反動とシートした時に滑るおしりの感覚がすごく好き。師匠の若い頃は障害がすごく得意で馬運車乗って色んなところに連れてって貰ったんだって。ほんと尊敬しちゃうな。でも私が障害飛ぶ頃はもう高い障害は飛べなくて、コンビネーションたくさんやらせてもらいました。師匠のコンビネーションちょー難しい!!いい感じでリードバー跨げた!と思っても途中で急ブレーキ!!で、すぐ転げ落ちる私。1日に3回ぐらい落ちた日もあったかな。そのおかげで忍耐力も付いたし、落馬しにくくなった。ほんとに師匠にはあたまが上がりません! その頃は自動ブレーキサーキュレーターとか言ってけど、障害飛ぶにはどこか痛すぎたのかもしれないね、ごめんね。頑張ってくれてありがとう。 おかげで今は障害練習大好きです!コースを即座に覚えるのはちょー苦手だけどね💦
私が馬の手入れ得意と言うか大好きになったのも師匠のおかげ! 師匠は体触られるのが大っ嫌いで触られる度、首すんごい角度で噛みに来たよね笑 みんなが師匠の手入れに苦戦してる中、少しやり方を変えると大人しくしてくれるところがあってみんなに師匠の手入れを任されたりしました笑 綺麗に出来てたかどうかはわかんないけど、、、
冬になると師匠の全身がカッッサカサになったよね。性格とは真逆でお肌よわよわだもんね。毎年ベビーオイル塗ったくってたのが懐かしいです。次の日来たらおしりがオロナインでベッタベタになってたこともあったよね。午後に先生が塗ったくったらしい笑  冬と言ったら冬毛!!カサカサになってることもあったけど症状良くなって全身もっこもこになる師匠が大好きでした笑   クマか!?って言うぐらいもこもこになるもんね。そんな超元気なおじいちゃんでも年齢には抗えず私も学年をあげると同時に師匠はだんだん脚が悪くなってきました。正確に言うと腰?かな。歩様も全然良くならなくて先生が乗って運動終わりだったり、段々と速歩常歩の歩様確認で終わりになっていきました。歩様悪くなってからは私が乗ってたな(先生以外に)
他の子が障害とか色んな練習してても私は師匠の常歩で終わりって毎日そんなんだったけど全然辛くなかった。師匠の歩様が良くなってくれるのを願うばかりの毎日。それでも良くなる気配はなくて悪くなる一方。辛かったな。そんな中、師匠の移動が決まった。お仕事や子供たちを乗せられなくなると、厩舎にずっとはおいておけない。悲しみに明け暮れた。そして、師匠に乗るのが最後の日。先生はいつも通り私を師匠に乗せてくれた。いつもと変わらない常歩。相変わらずガタガタな歩様。相変わらずうるさい手入れ。これが全部今日で最後だと思うとすごく辛かった。お見送りすることは叶わなかったけど最後にいっぱい写真を撮った。そして、一方的だけど約束をしたんだよね。師匠が私に教えてくれた楽しさと乗馬の基本。それを絶対忘れないで地盤にして大会も頑張っていつか厩務員になるって言う一方的な約束。師匠は馬だから理解出来たかどうかはわからないし、覚えてるかもわかんないけど、3年間すごく心の支えになっていました。残念ながら3年生になって自分たちの力で全国大会に行くことは出来なかったけど、3年間大会頑張るって約束は1つ果たせたかなって勝手に思ってます。

イヤーネットなしで完璧にこなす誘導のお仕事も初心者をリードする乗馬のお仕事もほんとに競馬場のエースに相応しかったと思ってます。改めて、私にたくさんのことを教えてくれてありがとう。将来の夢を見つけさせてくれてありがとう。
もうひとつの約束が残っているので、今度はそれに向けて頑張らなきゃね!コロナで部活に行けない時や、スランプの時。辛い時はいっつも師匠のことを思い出します。移動してから消息は分からなくなっちゃったけど、いつでも手入れされて暴れていると信じています。大好き。

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