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「無名のあなた」に「自信がない私」は救われた

*Facebookに投稿したスタッフ募集記事です。ですが、自分で書いていて、内容的にも多くの人に読んで欲しいなと思ったので、転載しています。

大学生の時からいくつかのNPOに関わったり、イベントに参加したりしていくうちに、たくさんの人に出会いました。起業する人、社会に対して強いメッセージを出す人、政府に提言を出す人。もちろん、みんな葛藤を抱きながら、地道で泥臭いことを日々やっています。

でも、そんな人たちをみて「私にはできない」と口をつぐんでしまう人たちがいることも、また事実だと思うんです。彼彼女たちと自分を比べて、「私は何もできない」と思ってしまうこともあると思うんです。

だけど、それって本当なのかとNPOや社会的なことに関われば関わるほど、疑問に思うようになりました。だって、「無名のあなた」に私は救われた経験があるから。

今思えばちっぽけな悩みですが、学生の頃私は自分の容姿にすごく自信がありませんでした。その容姿による自信のなさは少しずつ他のことに影響を及ぼし、私は自分自身の存在にも自信がありませんでした。当時の私を知っている人から見れば、元気いっぱいで積極的に見えていたと思います。ですが、内心は「私はできない」という気持ちが常につきまとっていました。

そんなとき。
友人のお母さんとたまたま会うことがありました。そして、出会い頭、彼女は「あんたが、くりの?聞いてたより可愛いやん!」と言ってくれたのです。自分の価値観がパンと弾けた瞬間でした。そこから少しずつ、私の中にある容姿の呪いは溶けていくようになりました。

もちろん、容姿で判断するのはよくないし、こうやって容姿を褒めることもある意味それを助長する可能性もあるので、気をつけなければいけません。ですが、それでもこの一言に私は救われたというのは事実です。(後日談ですが、友人のお母さんは私がそういう状況にあったことを私の母から聞いていたようでした。)

スゴい人にスゴいことで救われたわけじゃない。でも、こういう経験はきっとみんなにあると思うんです。何気にいった言葉で誰かが救われていたり、自分にとっては大したことないことが相手にとっては大きいことだったり。自分ができることを自分の範囲でやっていく。そんな社会が広がっていったらいいな。


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私がスタッフとして関わっている認定NPO法人PIECESは、現在スタッフを募集しています。一人一人の市民が自分のできることを。たった1人のスーパーマンではなく、たくさんの市民が少しずつ優しい社会をつくる、そんなお手伝いを一緒にしませんか?

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