HSPの中には、旅好きも多いかもしれない。
温泉や美味しいご飯で日頃の疲れをリフレッシュ、非日常体験で退屈な毎日にスパイスを加えたり(これはHSS型HSPに多いかも)。
気ままにゆっくりできる一人旅は、HSPにとって大きい癒しになる。
ぼくも旅が好き。

ぼくはまだ旅行初心者だけど、HSP特性を持つ一人として、「旅行はいいぞ！！」という事を伝えられればなあと思います。

HSPには何故一人旅がおすすめか？

一人旅の魅力はなんといっても、自分のペースで動けるところ。
宿の手配もスケジュールやプランを考えるのも全部自分一人でやらなきゃいけないのは大変だけど、それも一人旅の魅力。

一人旅は、連れに合わせる必要もなければ連れに振り回される心配もない。
気を使うことなく自分が行きたいところに行けて、したい事ができる一人旅は、楽だし快適。

また、自分で考えて行動する挑戦を積んでいく事で、経験がつくし自信も持てる。
「自分一人でやれた」という自信は、生きづらさを緩和する事にも繋がります。

ツアーとかに参加するのもいいんだけど、結局は団体行動だから、HSPにとっては知らない人たちと過ごすのは苦痛に感じるし、疲れるしで楽しめない事も多いと思う。
だからHSPには一人旅の方がおすすめ。

臆せず、まずは挑戦してみよう。
HSPは旅をせよ。

HSPにおすすめできないホテル

HSPの一人旅において、ホテル選びは大事。
もちろんホテル選びはどんな人にとっても大事だけど、HSPの場合はとくに慎重に自分に合うホテルを選んだ方がいい。

ぼくの独断偏見で、HSP視点でHSPが避けた方がいいとこを上げていきます。

高級ホテル

「高級ホテルに泊まりたい！」と思う人は多いよね。
部屋は広いし料理は美味しいし、サービスも丁寧…皆一度は憧れると思う。

だけど、高級ホテルといっても、一見の一般庶民にとっては基本ただのホテルでしかないです。
確かに接客は丁寧だけど、日本の今の時代ホテルのサービスはどこだってそれなりに良いし、高級だからといってそこまで劇的に質が変わるようなもんじゃないと感じられます。ただ、歴史と伝統を感じられる場所ってだけで。
あと、「あそこに泊まったんだ～」って自慢できるくらい。

ぼくも某高級ホテルに泊まった事があるけど、まあそんな感じ。

高級ホテルの醍醐味を思う存分味わい尽くせるのは、VIPだけだと思った方がいい。
3代に渡ってお世話になってるような、金持ちの常連ね。

ホテルが特別のおもてなしをしてあげるのは、そういった常連だけ。
バーで何十年物のワインをそっと付けてくれたり、食事も一般客よりハイグレードの裏コースだったり、何も言わなくてもスイートに案内してもらえたり。

ハッキリ言ってそれ以外の大多数の一見客へのサービスは皆同じだと思う。

部屋だって正直一般的なホテルとそんな変わらなくて、広々してるくらい。
貴賓室くらいのグレードじゃないと、「そのホテルならでは」感はない。

高級ホテルが相手にするのはご常連のセレブであって、一見の庶民ではないのだ。

とくに高級ホテルというのは、セレブ優先常連贔屓が暗黙の了解。
また一般客には、セレブ気取りの港区系や品のない成金層が多い。
服装や泊まってる部屋の階層などで、他の客を品定めする下品なのもいる。

金持ちそうな人とすれ違うと、たまにマウントの視線を感じる事もある。
もちろん富裕層が皆そういう訳じゃないけど、金だけ持ってて品はない人間も多いからね。

HSPはマウントを感じて嫌な気分になりやすいし、ドレスコードなど佇まいで気を張らなきゃいけない場面が多いのはストレス。

高級ホテルは一般人にとってはとくに面白いものはないし、HSPの旅の宿泊先としても避けた方がいいです。

ファミリー向けのところ

ファミリー向けの旅館、ホテルも避けた方がいい。
ファミリー層向けのとこは小さい子供連れや団体客が多く泊まるので、常に騒がしく入浴中も食事中も落ち着かない。

家族連れや団体がメインだから、一人は目立つ。
食事中周りが家族連ればっかりだと、アウェー感感じるよね。
とくにHSPだと、「変に思われてないかな…」とか考えちゃって、落ち着かない。

テーマパーク近くのホテル、大きなプールがあるホテル、小さい子供やグループ向けのイベントが多いホテルは、ファミリーだらけで気後れする事が多い。

ファミリーがメインで泊まりそうなところは避けよう。
GWや大型連休、夏休みの期間も避けよう。
土日祝よりも、平日の方が人も少なくゆったりできます。
観光もしやすいしね。

HSP向けホテルの選び方

HSP視点で見た「良いホテル」は、下記のところかなと考えてます。

格式張ってないところ

さっきも書いた通り、高級ホテルはマウント成金が多いし、振る舞いにも気を使う場面が多いしで疲れる。

HSPのホテル選びは、ごく普通の一般的なグレード・サービスも普通に良い感じ、くらいのところが良いです。
ビジネスホテルと温泉旅館を足して2で割ったようなところ。
意外とこういうとこの方がサービス良かったりするんだよね。

「一人旅・おひとり様向け」のプランを出してるところがとくにおすすめ。

こういうホテルにはふらっと観光やビジネスで来る一人客も多いので、一人でも気兼ねなく泊まれる。
女性に人気だったり、女子向けのプランやイベントをやってるところは女性客も多いので、女性には安心できる。

快適に過ごせるところ

HSPは、静かにゆったりできるところで過ごしたい。
隣の部屋の話し声とか聞こえるのはイヤだよね。

壁が薄そうな古くて狭いホテルではなく、防音対策がしっかりされてる新しく綺麗なホテルを選ぼう。

また、プライバシー対策も大事なポイント。
部屋はオートロックか。ホテルの客の荷物の管理、その他対応はどうか。安心して泊まれるか。
「音がうるさい」「プライバシーが不安」という口コミが多いところはやめるべき。

プライバシーや安全対策、ホテル周辺の様子や治安は細かくチェックしておこう。
日本だからって安心しきっちゃいけないよ。

また、街中のホテルよりも、ちょっと山の方の旅館やホテルの方が、自然豊かなので癒される。
ただ、山奥の宿の場合、虫の鳴き声や風の音が気になるかもしれないのでそこは注意。
街の喧騒よりは遥かに良い音だろうけどね。

「過ごしやすそうか？」「夜はよく眠れそうか？」が、HSPの旅のポイント。
宿や部屋を選ぶ時は、安さではなく快適さで選ぼう。

「ワケあり部屋プラン」として安く宿泊できるところがあるけど、これは何も幽霊が出るとかじゃなく、エレベーター近くや角部屋などで、騒音がうるさいってのが理由。
人気がない部屋なので、その分他の部屋よりも安くしてるのだ。
とにかく安けりゃいい、騒音なんて気にならない！って人向けなので、快適に泊まりたいのならなるべくグレードの高い部屋を希望した方がいい。

予約の際も、「物音が気になるので、なるべく静かな部屋で」と希望を出しておこう。
基本的に部屋は指定できないけど、希望があればホテルの方から調整を持ちかけてくれる事もある。

せっかくの旅なんだから、ゆっくり快適に過ごしたいよね。
防音対策や設備の充実さも一緒によく調べる事。
HSPの旅は、とにかく快適さ重視で決めよう。

一人でも充実した時間が過ごせるところ

せっかく旅に来たのに、ずっと部屋にひきこもってちゃつまんないよね。
HSPにとっては、部屋でのんびりするのが良いリフレッシュなんだけど。

一人でも充実した時間が過ごせる宿がおすすめです。
ホテル内だったら、部屋にいながらでも名物料理を味わえるなどのプランがあるところ。
ホテル外に繰り出すのなら、近場や周辺に見どころがたくさんあるところ。
絶景スポットとか、歴史的遺産とか。

HSPの旅行は、ショッピングしたり写真撮ったりといった目的よりも、
自然を楽しむ、歴史に思いを馳せる、リフレッシュする、といった目的の人が多いと思う。
目的に合った旅ができる宿選びを考えよう。

温泉の質がいいところ

HSPに旅をおすすめする理由のナンバーワンは、温泉。

温泉にはたくさんの身体への効能があるから、日頃疲れがちなHSPには最高のリフレッシュ。
日帰り温泉巡りができるとこも、日本にはたくさんあるから良いね。

ホテルは温泉に入れるところ、温泉の質がいいところを選ぼう。
名湯に選ばれてる温泉がいいかも。

温泉といえば旅館のイメージだけど、温泉があるホテルも多い。
ホテル探しはまず、温泉エリアの中から大浴場のあるところを探そう。

こだわりがあるなら温泉の効能を調べて、日頃の身体の悩みに効くところや、温泉の成分が自分に合うところをピックアップしていこう。

HSPにとって、温泉は最大のリフレッシュ。
「旅に来た！」という気分も盛り上がるし、ホテル選びは是非温泉にこだわろう。

以上が、HSPから見たHSPの為の一人旅のススメでした。
HSPは特性上、非日常体験にもいろいろと大変なところだったり、気を配る必要が多い。
けれど癒しや旅はHSPにとって大切なリフレッシュ方法のひとつ。
その為には、自分に合ったホテルやプランを選ぶ事が大切。

準備段階では計画を練るのが大変かもしれないけど、行ってみると楽しくて仕方ないよ。
HSP旅ブロガーの人たちも多いので、まずは彼らを参考にしてみるのがいいかも。

ぼくもこれから本格的に一人旅デビューをしてみようと思います。
皆も一人旅してみよう！