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変化することが普通の出来事になりつつある ~【櫻坂46】グループが成長する意味~

ライブツアーを目前に控え、卒業するメンバーの動きも落ち着いてきている。
尾関さんは、卒業後、芸能関係の仕事から離れる予定ということもあって、最後までファンとの別れを惜しむような配信やラジオ番組が続いている。
どの番組や配信も、彼女らしさで溢れており、何か卒業することを忘れてしまうこともしばしばである。
SHOWROOM配信に苦手意識があったように思えた一期生も、ここに来て、そのプラットフォームがもつ魅力に気づき始めたようだ。
何より、手軽にファンに向けて直接コメントすることができるのが一番の魅力であるが、これまでは、不用意な発言を避けるためか、事務所から許可が出なかった可能性も高い。
元々、ファンがメンバーに対して、直接コメントできる媒体も少ないので、このような機会は、メンバーの皆さんにとっても、貴重なものだろう。

運営側の判断によって、卒業に際して、どのようなイベントや出版、グッズの販売をするのかなどが決められていくのだろう。
もちろん、メンバーの皆さんの希望が一番であるはずだが、それが全て叶えられるわけではない。
それでも、昨年末からの卒業場面をみていると、
①「セレモニー」
②「卒業衣装」
③「卒業前SHOWROOM」
④「ラジオ出演」
⑤「冠番組での特別企画」
までは、全てのメンバーが経験している。
卒業されることが発表されてからの数ヶ月、ファンも段々と覚悟を決めながら、ゆっくりとお別れができるのは嬉しいことである。
欅坂46時代は、そのような流れが余り無かったので、ファンの方が、この穏やかな卒業に慣れていないのかもしれない。
特に古参と言われるファンの皆さんは、いつも衝撃的な卒業ばかりを経験してきただけに、こんなにお互いが涙を流しながら、その門出をお祝いできる日が来ることなど、期待もしていなかっただろう。
櫻坂46は、まだまだ2年目という若いグループであるが、欅坂46から数えれば、もう8年目となる中堅グループの部類に入る。
特に一期生は、丸7年を経ているため、業界での人脈も少しずつ出来てきている。
普通の社会人であれば、「新人」という範疇から、やっと慣れてきて仕事がしやすくなる頃なのだが、そのようなタイミングでグループを離れるのは、大変な勇気と覚悟がいることだろう。
オーディションの条件をみても、加入するためには「20歳までの女性」となっているため、いつまでグループとして活動していくかは、それぞれのメンバーが加入した時から抱えている課題とも言える。
一期生の卒業が続いていることは、ファンにとっては寂しいことであるが、それでも、加入から卒業までの流れをつくり、それを後輩に示すことができるようになったのは、グループが存続していく上でも大切なことであり、大きな成長の証しである。
遠藤さんが、しばらく休養することが発表されたが、このようにゆっくりと体調を整え、次に挑戦するための準備ができるようになったことも、グループが成長したことの現れである。
このように社会的にみて、一つの「カンパニー」の様相を呈してきていることは、ファンにとっても安心材料となるだろう。
素敵な「就職先」として、「櫻坂46」が確固たる地位を築くことができていることは、彼女たちの夢が実現するための大きなバックボーンとなることは間違いない。
グループにいるいないに関わらず、彼女たちの成長や進化をファンはずっと見守っていくことになる。
彼女たちの人生の中で、櫻坂46という存在が、一つの通過点となり、成長するための大きな力となることが、彼女たちにとっても、ファンにとっても一番嬉しいことなのかもしれない。
グループが単に彼女たちの魅力が消費される場ではなく、大きな進化や成長をもたらす場となることで、その存在意義が増していく。
理佐さんの卒業コンサートや「W-KEYAKI FES.2022」では、欅坂46の楽曲が披露された。
これも、櫻坂46がしっかりと活動を続けているからこそのものである。
グループが存続していくことが、伝説のパフォーマンスを再び味わうことを可能にしてくれていることに、もっと感謝すべきだろう。
「KEYAKI」から始まった「スピリット」は、今もなお、彼女たちの中で生き続けている。
この灯火ともしびが世界に拡がり、誰もが知るビッグネームとなる日が訪れるまで、彼女たちを応援する日々は続いていく。






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