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実はファンのため? ~【櫻坂46】円満な卒業がもたらしてくれたもの~

今週の「そこさく」では、グループ内ランキングが紹介された。
メンバーにアンケートしたものをまとめたので、意外に思えるものも多いが、今回の結果は、割とすんなりと受け入れられるものばかりだった。
メンバーとのコミュニケーションツールとしてプレゼントを多用している増本さんが、気前が良い人として認識されているのは、ファンの間でも最早常識と言えるだろう。
その話題を説明する時、お揃いのウーパールーパー柄のシャツを着た梨加さんや理佐さん、原田さんの姿が普通に流された。
土生さんの誕生日記念SHOWROOMでも、平手さんや理佐さんの話題が上がり、一期生の絆を感じたファンも多い。
メンバーとしては、誰かが卒業したとしても、それほど付き合い方に変化はないのかもしれない。
小林さんと理佐さんのように、グループとして活動を始めた初期の頃から仲が良い場合は、卒業コンサートでも、割と軽い感じで「お別れ」していたのが印象に残っている。
これは、卒コン後も、いつでも会えるという認識があるからだろう。
同じ職場で活動していた仲間同志の絆は、そう簡単には無くならないはずである。
ファンから見えないところでは、思っている以上に交流があるのかもしれない。
その辺りは、ドキュメンタリーでも記録されないところなので、メンバーが教えてくれなければ、永遠に知ることができない部分である。
それでも、卒業したメンバーとの仲良しエピソードが聞けるのは、ファンとしても、とても嬉しいものだ。
ましてや、卒業後も活躍していることを嬉しそうに話しているのを耳にすると、何かこちらまでほっこりしてしまうから不思議だ。

一つの区切りとして、卒業セレモニーや卒業コンサートをするのも、実はファン向けのイベントなのかもしれない。
同じ活動は出来なくなり、離ればなれになったとしても、「内輪」という感覚はずっと続いていくのだろう。
メンバーの皆さんが、活動を振り返る時、いつも話しているのは、「出会った時の印象がずっと続いている」と言うことである。
いくつになっても、最初の頃の様子が蘇ってきて、一気にその頃の感覚になるのだろう。
それは、昔の友人や知人に久しぶりに会ったときに、誰もが経験することである。

来週の「レコメン」に、原田さんが出演する。
公式サイトのメンバーページやブログページでは、もうアクセスすることができなくなったメンバーが、櫻坂46のメンバーとして出演するというのは、今までにないパターンである。
今月24日にコニファーフォレストで行われる卒業セレモニーまでは、メンバーという扱いになっているのかもしれない。
梨加さんや茜さん、理佐さんや原田さんなど、きちんとセレモニーやコンサートをして卒業したメンバーが増えてくると、ファンも段々と、このような出演にも慣れてくるはずである。
もしかしたら、「卒業関連」のイベントは、ファンがお別れを言うために設けられているだけ?とすら思えてくる。

音楽番組を観るとき、つい卒業したメンバーの姿を、何気なく捜してしまう自分がいる。
六年以上も、ファンとして観てきたのであるから、グループにいない状況に慣れるのは、もう少し先になるだろう。
グループの「変化」をすぐに受け止められないのは、実はファンの方なのかもしれない。


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