kurimoto422

物理学者として粒子加速器の研究所で准教授のポストについていたが,2021年11月に退職…

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物理学者として粒子加速器の研究所で准教授のポストについていたが,2021年11月に退職し,専門をパワーエレクトロニクスに変えて,メーカー研究所で電動化技術の研究開発をしている。

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准教授から民間の研究者になりました

この文章について これは何のための文章かわかりません。表題は「アカデミアから民間」にしていたのですが,そんな実例はありすぎるので変えました。したがって,ただの自分アピールなんでしょう,きっと。 前の職場について  僕はある研究所の准教授をやっていました。物理学者ですね。国立大学(法人)の先生と職制と待遇は同じですが,業務形態が少し違います。そこは,素粒子や原子核の実験ができる大きな施設で,粒子加速器という陽子や電子を照射できる巨大な装置の運用が業務内容に入ります。逆に,

    • 転職1年

      高エネルギー加速器研究機構を辞めて1年が経ちました。春夏秋冬メーカー研究所を経験して思うことを書きます。 研究所は事業所とは別の会社とっても良いぐらい 他のメーカーは知りませんが,うちらの研究所は各グループ会社や事業部が研究開発の依頼を有償で受けることで経営が成り立っています。つまり「研究の依頼がない」=「商品が売れない」のと同じなので研究員の人件費を維持できなくなります。維持できなくなれば,グループ会社や事業部など別に人員を吸収できるところに異動になります。研究が打ち切

      • 研究者のもやもや 

        転職してよかったことの一つは,別の視点が加わることで自分の課題(もやもや)がより明確になることです(言語化)。自分が悩んでいることが何か,言語化してみようと思います。 それ研究じゃないよね問題 私が関わってきた分野は,素粒子実験と加速器ですが,この「研究」と切っても切り離せない問題が「設計」だと思います。 まず,素粒子実験と加速器開発の場合ですが, これらの装置は電気回路の塊です。が,かなりの場合で最先端技術を使っていません。理由は簡単で実験の目指す測定精度や出力を得

        • 職場の違い

          職場を変わって半年以上が経ちボーナスも出たので,職場の違いを僕にとっての良いとろと悪いところを挙げてみたいと思います。 前職:高エネルギー加速器研究機構 准教授(どのみち本名でSNSやってるし) 大学教員(みなし公務員)です。大学との違いは,教育のdutyがほとんどなく,その代わり運営している加速器や実験装置に関する保守や改良に必ず関わる必要があります。運営している加速器は共同利用機器ですので24時間運転なので,8時間3交代制のシフトが月に3回ほどあたります。 現職:総合

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          博士について

           ちょっとつづ記事を書いていこうと思いつつもなかなか進みませんが,アカデミックにいた自分の博士に対する主観的な感想を書こうと思います。本当は,今の話を書きたいところですが,まだ,公開して良いこととそうでないことの区別が付いていないかもしれないので,少し慣れてからにしようと思います アカデミックの通常ルート  アカデミックに残る場合,修士卒(24ー25歳)の後,博士号(27歳ー)を取得が必須です。無事博士号が取れれば,任期が2,3年ぐらいのポスドクと呼ばれる研究職に就くこと

          博士について