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2023年買ってよかったもの

数多くのものを今年も買って、どれもとても素晴らしいものだったけれども、1つだけ挙げたい。

それは、Kindle PaperWhiteだ。

私は本が好きで、それはそれは小学生の頃に休み時間に図書室へ通うようなタイプの子供だった。父も祖父も本を読むし、家にたくさんの本が置いてあったので、いつでもどこでも読んでいたのを覚えている。
中学生に入って思春期になりいじめに遭っても、ショックを受けてオロオロしたりしながら本を読んでいた。
本は裏切らない。友人関係が変わっても本や音楽は変わらずに寄り添ってくれるのだと気づいた。そのときは赤川次郎にはまっており、片っ端から図書室で本を借りて読んでいた。

高校生になると図書館に行きつつも自分で本を買えるようになり、ハリーポッターに出会い人生が狂った。確信している。
発売された当日の夜に読み始め、明け方まで布団にくるまって読んでいた。翌日授業では、「辞書で調べてますよ」風に装って授業中に本を読んでいた。
今思うと自分の顔をひっぱたきたい授業態度だった。
「なんかわからないけど眠いんだよね」と悩んでいたが、今ではわかる、単純に寝不足なだけだった。それくらいハリーポッターにはまり、関連書籍を読みあさり、指輪物語を全巻読み、推理小説に手を出したのもこの頃だ。ラノベもしっかり読んでた。勉強しろ。

子育てや仕事で一時期は読書量が停滞していたけれど、ここ数年でその時間を埋めるように本を読んでいる。と、もう少し書きたい内容はあれど、本が好きだと言うことは伝わったと思う。

で、読書好きの人なら理解してもらえると思うが、出かけるときにはカバンに本を2冊入れるのが鉄則だ。特に読んでいる本が残り2/3の量だったら必ずだ。なぜならば、1冊読み終わった後にどうすればいいのかわからないから。
不安なのだ。手元に読む本がないという不安。帰省する場合は本屋に行くし、なんなら3冊は持って行く。

それが今年勧められてKindle PeperWhiteを買うようになってから嘘のように荷物が減った。本棚が歩いている、そんな感覚。ほしいときにすぐ手元にダウンロードできる。ここから買える。恐ろしい。

お風呂の中でも読めるからたちが悪い(褒めています)薄い板をそのまま持ち込んで、熱いお湯につかり、だらだらと読む。水に濡れても平気だし、水滴がついたら手で拭いて読める。場所によって明るさも自動的に変えてくれるので、暗くなった寝室でも適切な光量で文字を照らしてくれる。大変だ、どこでも読めてしまう。
電池持ちが長いのも良い。薄くて軽いので、コートのポケットの中に入れられるのも良い。一つ不満を挙げるとすれば、動作がもっさりしているので、もう少し処理を速くしてほしいという点だけだ。おそらく次の世代で改善するのだろうと漠然と思っている。

ありがとう、Kindle PaperWhite。おかげでますます本を買うようになってしまい、物理本も大量に手元に届き、本棚はもう入りきらない。おかしい、電子書籍を買い始めたら物理本が減るのかと思ったのに、全く減らない。むしろ増えている。これには別の理由があるけれど、生活をよくしてくれたのは確実だ。
来年度も継続して本を読んで、いろんなことを感じたり学んだりしないな、とこの買い物を通じて思った。


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