備忘録:ミュージカル 『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』10月10日マチネ&配信

 人生初観劇遠征で、「フィスト・オブ・ノーススター ~北斗の拳~」の福岡大千穐楽に行って参りました。(これまで、「レ・ミゼラブル」の松本公演、「フィスト・オブ・ノーススター ~北斗の拳~」初演の名古屋公演に行ったことはあるけれど、どちらも、普段仕事に行くより遅い時間に家を出て、普段仕事から帰って来るより早い時間に戻って来たから、遠征とは言えない)
 東京で複数回観て、配信も昼夜観て、かなり満足したので、福岡まで行くか、かなり迷ったんですが、行って良かった! 
 いやー、凄いものを観てしまいました。大千穐楽なので、喉や体力のリミッター解除するという面もあったのかもしれません。熱量が凄かった。福井ラオウの歌、ケンシロウの覚醒の舞、限界突破。
 同時に、東京に比べて演技や発声を抑えてきた方もいて、それもまた良かったです。レイとマミヤの別れのシーンとか、宮川侵攻隊長とか。ケンシロウの(トヨの死の時)「バッド!」や、シンとの最後の闘いでの「さあ、来い!」とか。
 小さな失敗や、惜しいところもあったけれど、細かいことはもうどうでも良くなってしまうのでした。

 別行動で遠征していた友人Aちゃんと、開演前に「じゃあ、帰りに会場出口で待ち合わせ」とか言っておきながら、胸の高ぶりを抑えきれず、幕間に席に走って行って「ちょっと、今日、凄くない?」と言ったら、Aちゃんも1幕で大号泣。
 観劇の度に記念にチャームを一個買うことにしていて、キリがないから一個だけと決めていたのに、1幕ラストのケンシロウの覚醒の舞が凄すぎて、禁を破って幕間にチャームを買いに走りました。ケンシロウを持っていなかったら、ケンシロウ欲しいなあ、と思って。出なかったけど。

 音響や壁への映像投影はオーチャードホールの方が良かったかもしれないけれど、キャナルシティのサイズ感が、この作品にはぴたりと合っていました。演者と観客の距離が近くて、芝居がよく観えるし、劇場の一体感が強かったです。

 ああ、祭りが終わってしまった。
 スティーブン・キングの「書くという行為はときに信仰であり、絶望に対する抵抗である」という言葉が好きなのですが、エンターテインメントも「絶望に対する抵抗」だなと、しみじみ思った観劇月間でした。

 配信も買いました。
 撮影担当は、植原さんのファンの方? シンの気持ち悪さ(誉めてます)やナルシストっぽいところ(誉めてます)が余すところなくカメラに捕らえられていました。植原さんのファンの方は絶対に配信買った方が良いですよ。
 大千穐楽のキャストは凄く良い映像が残ったので、ダブルキャストの方たちも実は配信されていないだけで映像が残っているとかないですかね。初演も再演も、ダブルキャストはそれぞれ違う個性で楽しめました。
 DVDにならないかなあ。なんなら初演2枚、再演3枚、特典映像1枚のコンプリートセットでも。お金一生懸命貯めておくから。
 それで、DVDにする時は、「死兆星の下」でレイとマミヤを見守るトキのアップを入れてください!

#フィスト・オブ・ノーススター ~北斗の拳~


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