備忘録:今年観た舞台2022年

 12月も半ば、今年の観劇は終わったので備忘録を。
 去年、一年間に観た舞台の備忘録を書いた時、「一年間でこれだけ観ることは二度とないと思うので」とか言った記憶があるのですが……2022年も13作観てしまいました。あれ、おかしいな? どうしてこうなった? 
 「舞台という表現形態が失われてしまうかもしれない危機感」は変わらずあるので、一期一会の出会いを求め、応援の気持ちもあるのです。パンフレットも必ず買います!
 と言うことで、今年観た舞台を心に残った順に並べてみました。

「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」再演 9月10月
「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」初演 1月
……………………ここに壁がある①
「トーマの心臓」9月
「ハリー・ポッターと呪いの子」7月
……………………ここに壁がある②
「ノートルダムの鐘」5月
「千と千尋の神隠し」3月
「ラ・マンチャの男」2月
「エリザベート」10月
「ミス・サイゴン」11月
「天使にラブソングを」11月
「美女と野獣」11月
「メリー・ポピンズ」4月
「銀河鉄道999」4月
 
 壁①より上は、どんな席でも、スケジュールを無理してでも、また観たい! 何度でも観たい! なんなら遠征もする!
壁①と②の間は、マイベストポジション(サイドブロックのセンター側通路ぎわ)の席が取れたら、また観たい。という感じです。

 今年は「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」一色でした。県外遠征までしてしまって、グッズも買って、CDも買って、お金も時間もずいぶんかかったけれど「我が観劇に一片の悔いなし!」
 再演を最初に見た時は、思い出補正で初演の方が良かったなあと思ったりもしましたが、複数回観るうちに、トータルで初演を越えたという結論です。(でも、歌は初演の方が良かった)
 再演は大人の事情で回数がとても少なかったので、ぜひとも再再演を! 

 一日二回公演は大貫ケンシロウさんが体力的に厳しいと思うので、再再演の際には、一日に公演を一回とコンサート形式を一回にしてはどうでしょう? コンサート形式の方は新旧キャスト問わず、なんなら舞台版以外のキャストでも。絶対、需要があると思います。
 
「トーマの心臓」は原作が宝物のように大好きなので、観に行くまでは不安の方が大きかったのですが、素敵な舞台でした。「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」でも思ったことですが、原作のエッセンスを漏らさず、限られた時間、空間に再現する脚本が素晴らしい。
 惜しむのは劇場(というか座席)、前方8列くらい段差がなく千鳥配置にもなっていなかったので、1回目に観劇した時は、舞台中央が完全に前の方の頭で見えませんでした、7割くらいは。
 想定内なのか、上手下手に寄ったり、高いセット上での演出が多めだったのが救いでした。その悪条件に関わらず、心に染み入る舞台でした。ちなみに、2回目は後方席をリセールで拾って、とてもよく観えました。
 
 劇場って大事ですね。「銀河鉄道999」は劇場が違ったら感想は違ったと思います。録音だったせいかもしれませんが、音響が悪くて、歌唱力に定評がある方たちもお歌が今イチだったのです。高橋亜子さんの脚本を目当てで行って、脚本はとても良かったので、あれは舞台専用の劇場で観たかったなあ。
 
「我が観劇に一片の悔いなし!」の「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」に比べると、「話題だから一度は観ておかないと」「割引チケットが買えるから」というフワッとした気持ちで観た舞台はあまり心に残りませんでした。
 あと、私はファミリー・ミュージカルは好みではない、舞台で重視するのは何と言っても脚本! ミュージカルは歌が命。ということにも気づきました。
 反省を生かして、来年は、本当に観たい作品を厳選したいと思います。でも、インフレになってお金の価値がどんどん下がるなら、今プライスレスな経験をしたいと思っちゃうんですよね。あと何年、元気で劇場に行けるかわからないし。

#観劇感想  
#フィスト・オブ・ノーススター
#トーマの心臓