備忘録:ミュージカル 『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』9月26日ソワレ

  ダブルキャストで初めての方もいるけれど、なんと言っても再演二日目なので、ドキドキそわそわの気持ちが落ち着いて、舞台を楽しめました。 

 今日は一つ気づいたことがあります。心の翼(リプリーズ)で、ケンシロウとフドウの旅立ちを見送る村人たちは、初演の時は女性だけでした。(次のシーンの拳王軍の為に出払っているという裏事情があったとしても)、暴力の時代、男性が戦いに行っているのか、死んでしまったのかで、女性と子どもしか村には残っていないという設定だったと思います。
 再演だと一人男性がいます。彼には両腕がないようです。無気力に心を閉ざし、他の村人と距離をおいた感じが伝わって来ます。
バッドが歌い始め女性たちが次々と顔をあげていく中でも、彼はうつむいたままでした。でも曲の後半、泣いているバッドを励ますように、初演でマミヤが歌った「一人一人は頼りなくても」という部分を歌うのは彼です。彼の心にどんな変化があったのか? 想像が膨らみました。
 彼はもともとフドウの村の住人だったのか? それともマミヤの村で奇跡的に生き残ったのか? ラオウの闘気にあてられた者の中、ケンシロウがかばったリンとバット、レイがかばったマミヤ、風上(?)にいたトキ以外は全滅だったと思うのですが。
 今日の席は3階の一番後ろで顔だちまで良くわからなかったので、次に観る時はしっかり観察します。

 マミヤの村の人で、印象に残っているのが、帽子をかぶった青年。「ミスミじいが帰ってきた!」の彼です。最後の真実のシーンでリンを抱き上げたり、村人の中では目立つポジションです。再演ではマミヤと良い感じ。種もみのお祝いパーティーで、初演のマミヤはレイと踊っていたけれど、再演では帽子の彼に誘われて一緒に踊っています。マミヤが過去のトラウマから過呼吸を起こした時も寄り添っていたし、彼はきっとマミヤが好きだったんだろうなあ。バッドに、リンのダンスの相手をしろと促す場面も好き。良い人だったのに。みんな、ラオウに殺されてしまいました。無情。

 今日の席は3階の一番後ろ。舞台からは遠いけれど、音が凄く良かったです。バランスが良いのか、1階の真ん中あたりで聞いた時より、デュエットやコーラスが美しい。ような気がする。

  カーテンコールにリンちゃんがいなかったのは21時を過ぎたから年齢制限? 1分前まで舞台に立っていたのに?

#フィスト・オブ・ノーススター ~北斗の拳~

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