【essay】今の入試に必要なものとは…
おはようございます。
久しぶりに自習室に来れました。
快適で作業が捗ります。
さて、今日は最近の入試において、私が感じている「今までの入試との明確な違い」についてお話します。
今から書き連ねる内容は、決して大学入試だけでなく、高校入試や中学入試にも言えることです。
文章の冗長化
今と昔の入試において、明確に違う部分。
それは……
問題文の長さです。
中学入試では、昔から受験生たちの「読解力」「情報整理能力」を問うために、長い文章でやり方や仕組みを説明しておいて、「じゃあ、今説明したこと、次の問題にもあてはめて考えてみてね!」という風に答えさせる問題が数多く出題はされてきました。
このような「読解力」「情報整理能力」を問う問題が、近年の高校入試・大学入試でも出題される傾向があります。
その特徴が顕著に表れているのが、「共通テスト」でしょう。
上の画像を見てもらうと、数学なのに急にバスケットボールの話をし始めて、2人の生徒のシュート軌道について解説されています。
物理選択の理系学生からすれば、
「あぁ、なるほど。バスケットボールのシュートは斜め上向きに投げるから、斜方投射の問題と同様に放物線を描くな。そう考えると、これは二次関数の問題なんだろうな。」
ということを予想できるでしょう。
しかし、文系学生からすると、
「なんじゃこれ。文章ながっ。読む気失せた。無理だ。一旦飛ばそう。」
となると思います。
そう、理系の一部生徒を除いて、
この問題を見たときに、
1.問題文を読んで理解する。
2.問題文の状況から、情報を整理する。
3.ようやく設問に取り掛かる。
という3ステップを踏む必要があります。
今までより1~2ステップ増えているので、これだけで時間が掛かり、「全部解けなかった。終わった。」と思った人も多いでしょう。
しかし、これが今当たり前になってきているのです。
この波は高校入試にも…
高校入試と言えば、難関校でもない限りは、中学校で習った基礎事項が7割、それを用いた応用問題が3割で、比較的解きやすい印象が、今までの私にはありました。
しかし、昨年度の生徒たちの高校入試の問題を持ってきてもらったときに驚きました。文章を読んで事細かに理解しないと解けないような問題が、大問1つとして構成されている……。
しかもこれ、1校だけでなく、4~5校も見られました。さらに言うと、それらは上位高校ではなく、中堅高校だったのです。
これでわかった。国語力は当たり前の時代だ。
よって、数学だろうと理科だろうと社会だろうと、
まず最初にぶつかる壁は「文章の読解」なのです。
そして読解した内容を「整理する」ことなのです。
これらと、前に記事に書いた「アウトプット力」を合わせて、よく「国語力」などと言われますが、今の入試では、どの科目においても「国語力」がある前提で出題される傾向が顕著になってきています。
よってこれから必要な演習は、
「問題文の長い問題を山ほどやる」
ということになってくるでしょう。
そこで役に立つのが、中学入試の参考書だったりします。
これについては、また次の機会に詳しくお話ししましょう。
今日はここまで!
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