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ロシアとウクライナと戦争映画

1週間ぐらい前に、昼にサウナに行った時、流れるテレビが“ひるおび”だったのは覚えていて、その中でロシアがウクライナに侵攻を開始したニュースを見た。

誰がどんな内容を言っていたかなんて覚えていない(サウナの中の15分ぐらい見て、休憩の15分ぐらいは見ていない、それを3回繰り返したから当たり前ですが)けど、ロシアのプーチン大統領の計画的で大胆で迅速な行動力がプラス的、アメリカや欧州各国が後手に回っている感がマイナス的な話の流れだったような気がする。

「戦争が始まる」
「いや、戦争なんかになるわけがない」

国際情勢なんか全く分からないし、どっちかなんて本当に分からなかったけど、そこから今日までに2本の戦争映画をなんとなく観直してみた。

フルメタルジャケット

軍隊の養成所から始まり、その中の過酷さ、過酷さ、過酷さを描き、そのあとの悲劇を描いた後に、戦場の熾烈さと軍隊の仲間意識、個人個人の愛国心というか正義と恐怖心と一握りぐらいの罪悪感を描く。

戦場では基本的にあっさりと敵を殺して、味方もあっさりと死ぬ。

民間人だか敵兵だか分からない感じになっている女性や子供も出てきて、敵の“とても強そうな”スナイパーは子供の女性。

ラストは兵隊さん達による戦場でのミッキーマウスマーチの合唱。

そこに一人一人の物語はほぼ無いんですよね。

スタンリーキューブリック、本当に本当に鬼才。

アメリカンスナイパー

最初に打ち殺した敵が“味方に攻撃しようとした”女性と子供の“伝説の”スナイパーの話。

愛国心というか正義感からの軍隊入りから始まって、養成所での過酷さ、戦場の熾烈さと軍隊の仲間意識、主人公の愛国心というか正義と恐怖心と罪悪感。そして残してきた家族への愛情。

戦場の描き方はフルメタルジャケットとほぼ同じでも、主人公である“伝説の”スナイパーに焦点を当てると物語的になるのが本当に印象的で、一時帰還時、退役後の話も描かれていて、最後は色々な意味で想定外の実際の映像からの無音のエンドロール。

もちろん脚色も多々ある事は理解したうえで、実話を基にした話だと思うと本当にぞっとする映画です。

2本共に、今、戦争のような事が起こって、戦渦が広がるのか広がらないのか分からない時に本当に観直して良かった気がする映画です。(関係ないけどコロナ渦でなくコロナ禍と書くのも皮肉な感じですよね)


昨日か一昨日、ロシアのプーチン大統領の精神状態がおかしいなんてニュースを見ましたが、2本の映画を観たうえで、ロシアとウクライナ、周辺各国、そしてアメリカと日本の情勢と、実際の戦場の事、何かのフィルターを通してでしか情報は得られないし、実際にフィルター無しで現地を見る人やロシアとウクライナの当事者がそのままを伝えるにしても主観が入り混じってしまう事を理解したうえで、ニュースなどの情報を見るようにしないといけないなんて思ったりしてます。

1週間ぐらい前のロシア、プーチン大統領は“怖い“”だった“怖い”の意味がたった1週間ぐらいでガラッと変わった感じにもなってますしね。

では今回はこんなところで。

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