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何を持って核抑止力が無効とするのか


8月の6日とか9日辺りになると決まって『核兵器廃絶』が私の購読している地方紙に連日取り上げられています。これ単体なら別に私も噛みつきませんが、実は核抑止力は無効であるとセットで語られるのです。全国紙は知りませんが、もしかすると同じような感じかもしれません。これって、実は核抑止力の無効化とする根拠が薄弱でして、全くよくわかりません。仮にウクライナが核兵器所持したまま本戰争に突入し、ウクライナあるいはロシアのどちらかが核兵器を使用したとか決定的な根拠があれば良いのですが、現実は違います。もしかすると核抑止力イコール戦争抑止力と定義しているならば確かに正しいかもしれませんが、私の知る限り核抑止力は『核戦争に対する抑止力』です。私の認識が誤っている可能性はあるものの、核抑止力を喧伝する中で核戦争に加えて通常戦争に対する抑止力でもあるとは聞いたことが無いです。その辺を、明確にせぬまま、核抑止力は無効であると結論付けるのは暴論と言えますし、単に核兵器廃絶をアピールするために引き合いに出したに過ぎないと言えましょう。

因みにロシアが核兵器使用をちらつかせること自体が核抑止力は今も有効である証拠と言えるのではないでしょうか。

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