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5. REC/PLAY, プレイ
途方にくれたわたしの心当たりは、そこへ布団を敷くことでした。
少し時を巻き戻して2013年8月半ば。
「おじいちゃんち」は取り壊しが始まっていましたが、家屋はそっくり残っていました。ただ、それは建物が残ってるというだけのことで、中に入ると、工具が積んであったり、土足の跡が付いていたり。そのふるまいの痕跡がここは「工事現場」だと言っていました。
8月16日、ワークショップを終えて餃子を食べ
4. そしてわたしは途方に暮れる
わたしは、泣かなかった。
いけだは泣いたらしい。
取り壊されて、コンクリートの基礎だけになってしまった「おじいちゃんち」を見て、たまらなくなったと言っていた。
秋には、完全な更地になった。
やっぱり、わたしは泣かなかった。
平らにならされた赤い地面は、陽がまっすぐ差し込むせいで明るくて、きれいで、こないだ家が壊されたことなんて気にしてないみたいでした。それを見て、わたしもあっけらかんとし
1.猫みたいに暮らしたいのだ
夏になってしまいました。
この文章を、わたしは書いたり消したり、もう一ヶ月も悩んでいます。
お、今回はいけるぞ、と思っても終わり間際になると、これって嘘じゃない?書く意味なくない?となってしまうのです。
書かなきゃいけないことはわかっているのに、一行も進んでいないのです。
困ったことです。
タイトルをつけるとき、
おじいちゃんちの縁側で昼寝をしているちーちゃんの姿を思い出しました。
ちーちゃん
猫みたいに暮らしたいのだによせて
劇場以外の場所で演劇作品をつくって発表するようになって、何年か経ちます。わたしたちの求めてるものは、どうやら生活の中にあるらしいと気付いて、でもそれがどういうことなのか、説明できずにいました。自分たちでもよくわからないまま、小さな家を借りました。わからないなりになにか記録をつけようと思って、食べたご飯を写真に撮って公開することにしました。
”演劇じゃなくて、ご飯ばっかりつくってる”と言われたりもし