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EXILEの人件費を削減してみた

職業病ってありますよね。
例えば接客業をやっている人が出かけた先で、自分も客なのに後からお店に入ってきた他の客に「いらっしゃいませ!」と言ってしまったり、営業職の人が電話を掛ける際に「いつも大変お世話になっております」と別に全然お世話になってない相手にも言っちゃったり、なんて話をよく耳にします。
仕事熱心な日本人ならではなのかもしれません。

さて。僕はこんな名前で執筆活動なんかをしている所為か、よく落語家さんに間違われますが、普段はしがない会社員をしております。職種としましては『マネジメント』というジャンルになります。
一口にマネジメントと言っても具体的に何をやっているのかわかりづらいかもしれませんが、要するに
『より利益を生み出せるように組織を指揮・統制・管理する』
といったところでしょうか。一企業に属してはいますが、担当している管轄の経営、運営を任されています。
とまぁ、そんなお仕事をしている僕なのですが、気になって気になって、もうそわそわしちゃって仕方がないことがあります。僕と似たようなお仕事をしている人は全員同じことを考えているはずでしょう。
はい、そうですね。


EXILEの人件費、どう考えてもかけ過ぎじゃありませんか?


現在は14人体制で運営をしているとのことです。14人ですよ。
なんとおそろしい。
収支会議が怖くないのでしょうか。
他社様のことなので僕なんかがこんなことを考えるのも超余計なお世話なのですが、弊社だったら確実に上層部に詰められることでしょう。考えただけで胃が痛くなります。なんで他社のことで土日に胃を痛めなくてはならないのでしょうか。納得がいきません。
別に僕は関係ないので放っておいても一向に構わないのですが、問題提起だけして投げっぱなして終わり、というのも不誠実に思えますし、気づいてしまった以上は片付けないとスッキリしません。よし、ここまで来たら“乗りかかった船”というやつです。いや言うほど乗りかかってるか?これ。まぁいいか。一回マネージャーとしての視点から真剣に考えてみましょう。
あと先に謝っておきます。EXILEさん、そしてファンの皆さん、すみません。悪気はありません。許してください。
お願いですからその陽キャパワーで僕を焦がさないでください。
止めてくれ、EXILEファン。その術はオレに効く。




費用対効果を他グループと比べてみる


例えばですが、
A.100の仕事を5人で分担し、1000の報酬を得る
B.100の仕事を10人で分担し、1000の報酬を得る
この二つを比較しましょう。オペレーション的には5人で分担するのに何の無理もないシステムが組まれており、かつ全員の給与が同額であることが大前提です。
当然、Aの方が利益は得られますよね。何故ならBの人件費はAの倍になる為、得た報酬の1000から引かれる額が全然違うのですから。その分、利益は圧迫されるワケです。勿論、その他にもいろんな経費があるのでしょうが、今回は人件費のみに焦点を絞っておりますのでご了承ください。

では、話をEXILEに戻しましょう。
下のCD総売上ランキングで、ほぼほぼ同じくらいの数字を叩き出しているEvery Little Thingを比較対象としてお話を進めさせて頂きます。
全然関係ないけど大黒摩季さんは今も正面から風を浴びながら歌っているのでしょうか。気になる所です。

日本で最も売れたアーティスト(歌手)・ランキング!より抜粋

約70万枚の売上差がありますが、我々一般人なんかが想像もできないようなビッグマネーが夜毎に動く音楽業界です。それくらいはただの誤差に過ぎません。要するにこれでほぼ同じ売上を記録していると見て間違いはないでしょう。いやね、わかってますよ。「いや70万枚ってけっこうな差だろ」って。わかってるんですよ、それくらい。でも話が進まなくなるでしょうが。いいんです。誤差で。両グループともに約2,300万枚売り上げたという。そういうことです。はい。次行きましょう。

EXILE
平均年齢34.5才

Every Little Thing
平均年齢49.5才

この年齢層の平均月収としましては下記を参照。

転職Hacks 知らないと損する転職術より抜粋

・EXILE(14人編成)
37万円×14人=518万円

・Every Little Thing(2人編成)
42万円×2人=84万円


どうですか。この差。
同じ売上に対してこの人件費。正気の沙汰とは思えません。僕が社長だったらEXILEの担当マネージャーに
「何考えてんの?」
と158回は言うでしょう。少なく見積もっても158回は言う。午前中だけで。
まぁ、トップアーティストの給料を一般的なサラリーマンのそれに当てはめて考えてる時点で話としては破綻してるような気もしますが、それにしたってどう考えてもEXILEの方は余剰人員がいます。遊んでる奴がいます。
なんだか腹が立ってきました。「どうせ会社の金だから」なんて思っているのでしょうか。俄然やる気が出てきました。
こうなったら徹底的に削減していきましょう。


目標を決めて人員入替を行う


とは言え、EXILEの今までの実績を考えますと、全部が全部間違いだと言い切るのは非常に危険です。これで下手を打ってしまった結果、売上自体が大幅に下がってしまっては何の意味もありません。それに「歌って」「演奏して」表現をしているELTと、「歌う人」と「踊る人」が完全に分かれて表現をしているEXILEでは条件が違い過ぎます。そういった事情も考慮して、最終的には5人にまで絞れれば万々歳かと考えます。
なんて簡単に言いますが、人材は駒ではございません。数字しか見ない人はここがまずわかっていません。そんなことをやっていると、あっという間に現場の反感を買い、顧客を失い、経営自体が成り立たなくなっていきます。
それに経営云々よりも何よりも、人としてどうなのよ?っていう問題でもあります。「お客様に満足して頂く」という目標はみんな同じです。同じ目線で、同じゴールに向かって、足並みを揃えて進んでいくのが理想ですよね。
御縁というものは本当に素晴らしく特別なものです。それぞれの適材適所を見つけ出して、人員の配置を考え、適正な数字を出していくのもマネージャーのお仕事なのです。
なんか、どうも聞くところによるとEXILEはただの音楽グループだけに留まらず、もはや一つの会社(株式会社 LDH JAPAN)になっているとのことなので、こうなったら思い切って社内での人員配置を大幅に改めましょう。

僕が最適だと思った人員はこちら。
・TAKAHIRO
・白濱亜嵐
・佐藤大樹
・関口メンディー
・NESMITH

言っておきますが僕はEXILEのことはまったく知りません。知識が皆無です。そんな僕だからこそ、余計な先入観も忖度もなく人員の削減が行えるのです。上の5人もTAKAHIROとメンディーしか顔と名前が一致しません。そこはご了承ください。「なんで〇〇が入ってないの!?」などといったご意見はご遠慮ください。そもそも、その〇〇が誰なのかも僕はわかっていません。

まずボーカルとしてTAKAHIROは必須です。ここは何があっても削れません。次に白濱亜嵐、佐藤大樹ですが理由としては単純に年齢的なものです。若手はやはり体も動きますし、覚えもいいので現場でしっかりと経験と実績を積んでもらい、その中でリーダーシップというものを学んでもらいたいという思惑があります。そして、関口メンディーですが知名度からしてまず削れません。EXILEの他メンバーは詳しくないけどメンディーは知ってるって人も多いと思います。それからNESMITH。こちらは後述します。

選考から漏れてしまった他のメンバーに関しては、各支店に分散して配属させる必要があります。J Soul Brothersや、GENERATIONSEXILE THE SECONDなどの派生グループもあるようなので、本店から鳴り物入りで移動してきた監督役的な立ち位置で活躍してもらいましょう。もし年齢的にも体力的にも現場がキツいというようであれば本社の経理課や営業部、企画開発室などへの配属も応相談といった感じでしょうか。これまでの実績から考えても、そういった配慮もさせて頂ければと思います。


外国人雇用を積極的に行う


ここ最近、コンビニで日本人の店員ってあまり見なくなりましたよね。レジなんかでも外国人の従業員が対応してくれるのがほとんどです。むしろ日本人がいると「あら珍しい」なんて感じてしまうほどです。
これは何もコンビニだけではなく、あらゆる業界で外国人の雇用が進んできているからです。その理由としては、まぁ、なんと言いますか。
やらしい話、人件費が日本人に比べて安く済むんですね。
今、日本では最低賃金の底上げ等もあってか、低賃金でのお仕事が不人気で誰もやりたがらない傾向があるのですが、外国人労働者は出稼ぎに来ている場合が多く、自国で働くよりもよりも多くを稼げる賃金水準であるワケです。
そして彼らは非常に勤勉です。時間と賃金に関してはシビアですが、そこさえしっかりと事前に納得してもらい、こちらサイドとしても特性を理解して対応していれば、下手な日本人よりも利益を生んでくれますし、気持ちよくお仕事をしてくれます。
そういった意味でも彼らは今の日本にとって非常に貴重な労働力と言えるでしょう。というワケで、先述したNESMITHは外国人労働者の研修、育成の為に一肌脱いでもらえればと思います。NESMITH自身はハーフですが、ぱっと見は外国人メンバー枠ですので、しっかりと指導・育成、業務の引き継ぎを行ってもらいましょう。その後で異動という形にはなりますが、同じ外国人メンバー枠として違和感は最小限に抑えられる算段です。
NESMITH自身は他の異動メンバーと同じように別の支店か、本社でしっかりと活躍してもらいましょう。
ちなみに外国人労働者の国籍についてですが、僕の経験から言わせてもらいますとベトナム人が非常に真面目で、平均的な能力も高いという印象です。NESMITHの代わりはベトナム人を雇用しましょう。引き継ぎさえしっかりと行えば問題なく今の業務を全うしてくれるはずです。お給与としましては、20時間のみなし残業も込みで算出させてもらえると助かります。勿論、やれることが増えてきたら随時昇給は検討しますので。


現場への周知とアフターケアは怠らない


何度も言うようですが、人材は駒ではありません。ここまでの決定事項は必ず随時、現場の従業員には伝え、理由もしっかりと説明して落とし込む必要があります。現場で働く身としては、一番ムカつくのが寝耳に水で
「とにかくそういうことになったから、しっかりやっといてね。よろしく」
とだけ偉そうに言われ、丸投げされることです。
人件費削減にしても、従業員の生活に直結する問題ですので、まずはその話が挙がった時点でそれぞれの折衷案を探し、一番良い着地点を目指して当事者全員で話し合うことが大切だと思います。
何も知らないままいろんなことが決まるよりも、常にいろいろと相談することによって状況の進捗もわかりますし、現場の従業員もそれに対して意見が出せたり、その後の立ち回りについて考える時間も得ることができます。そして、何よりも同じチームとして一緒に問題解決に努めるという意識共有にも繋がります。
また、アフターケアを怠らずに行うべきですね。新体制になる初日は必ず現場を訪れ、一緒に新たなスタートを切る感覚で臨みましょう。
それと、二の手・三の手を考えておくことも忘れずに。最悪、計画がコケた場合も、すぐに想定内で動けるようにしておくのが吉です。
例えばベトナムの子が飛んじゃったらNESMITHをすぐに戻すとか、そういったことも想定して先手を打ってNESMITH本人にも相談しておく、とかね。NESMITHにもいろいろと思うところはあるとは思いますが、そこはコミュニケーションですから。普段からの僕とNESMITHとの関係性っていうのが大切ですよね。
話は逸れちゃいますが、おそらく今週もっとも「NESMITH」ってたくさん言ったライターですよね、僕。ヤバい。ギネスに載るかも。


まとめ


いかがでしょうか。
以上のことを踏まえた上で、先ほど用いた年齢別平均月収を基にざっくり計算してみると、EXILEの人件費を当初の約518万円から約156万円まで抑えることに成功しました。
14人から一気に5人まで減らしたことにより、1人当たりの業務内容は今までよりは確実に増えるとは思います。しかし最初こそ大変でも、やってできないはずがありません。やってることはTRFと大体同じですから。同じ5人編成ですし。そう考えりゃイージードゥダンスです。踊る君を見ています。

あと言うまでもないことですが、人件費は削ればいいってものではありません。そのプロジェクトにかかるすべての経費、それに対する売上と利益、その上で経営は成り立っています。人件費の削減そのものが目的になるようでは本末転倒も甚だしいです。しかし、無駄はなくす必要があるってのも経営の基本。
僕は別にEXILEが憎いワケでもありません。何の恨みもありません。少しでもEXILEのメンバーの皆様が、そして運営している会社がより利益を得られれば、僕としては本望なのです。

とは言っても当事者の皆様やファンの方々からすればクソ余計なお世話だということもわかっております。出過ぎた真似をして大変申し訳ございませんでした。もう二度とこのような野暮なことはしません。
あまりの人件費についつい取り乱してしまったことも反省しております。数字を扱うお仕事である以上は冷静さを欠いてはいけませんものね。
そこも併せてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。


いや、しかし。
今回調べてみてわかったのは、EXILEってCDめちゃくちゃ売れてるんですね。それでもランキング的には日本で23位ですものね。それより上のランキングの人達は笑いが止まらんだろうな。すごいなぁ。

1位はB'zだそうです。それも断トツ。さすがですね。ラブファントムなだけあります。

さて、2位は誰なんでしょうか。


よ…48人!?



ばっかもーん!!


人件費削減じゃぁああああああ!!!!



お金は好きです。