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【金継ぎ】大切なお皿が割れてしまっても捨てないで!初心者用金継ぎセットを使って簡単にお皿を修復する方法!


こんにちは。クロコです。

皆さんには、とても気に入っていたお皿をうっかり割ってしまったという経験はないでしょうか。
お皿を割ってしまうとそれだけで悲しい気分になってしまいますよね。。。

でも大丈夫!!捨てるのは待ってください✋
割れたお皿は「金継ぎ」という技法で修復することができるんです!
現在は初心者でも金継ぎが簡単にできるような「初心者金継ぎセット」なるものも様々な種類が販売されています。

今回は、KIJIMATSU様が出品されている初心者向け簡易金継ぎセットを使用して、割れたお皿を実際に金継ぎで修復していく様子をご紹介しようと思います。
KIJIMATSU様の商品は梱包までかっこよくて、届いた瞬間からワクワクが止まりませんでした♪

用意するもの

セット内容は、
・金継ぎマニュアル
・紙やすり(#240、#600)
・真鍮粉
・パテ
・接着剤
・マスキングテープ
・テレピン油
・新うるし
・砥の粉
・パレット
・綿棒
・スポイト×2
・竹べら×2
・デザインナイフ
・面相筆×2(少しだけ筆の細さが違いました)
・ビニール手袋
でした。またこれとは別にサラダ油が必要とのことでしたが、テレピン油でも代用可能だったのでこのセットだけで金継ぎをすることができました

Step1:割れた断面を削る

まずは割れたお皿の断面の角をやすりで45°に削っていきます。
これはこの後の工程で接着剤を塗る際に染み込みやすくするためです。
大体0.1mm~0.2mmくらいの幅で削っていきます。
#240のやすりを2cm角くらいに切って半分に折ると使いやすいです。

Step2:断面を接着する

次に割れたお皿を接着材を使って接着していきます。
クイック30という接着材を1対1で混ぜて使います。
混ぜ合わせたらすぐにお皿の断面にまんべんなく塗っていきます。
この時ケチらず塗ることが大切です笑。筆者はケチった結果、後の工程での作業が大変になりました😭

塗布したらすぐに貼り付けてマスキングテープで固定していきます。
接着剤をつける前にマスキングテープを切ったものを準備しておくと便利かと思います!
張り付けるときは段差ができていないか注意して張り付けていきます。

~約1時間、硬化を待ちます~

Step3:はみ出た接着剤を削り取る

接着剤が硬化したらはみ出た接着材をデザインナイフと#240番の紙やすりを使って削っていきます。
紙やすりで削るのは大変なのでデザインナイフで出来るだけ削っていくことをお勧めします!
お皿の内側などは削りにくいので、デザインナイフよりも刃先が柔らかい30度カッター等を使うと、削りやすくなりました!
紙やすりはStep1と同様に2cm角に切って半分に折って削っていきます。

Step4:マスキングテープを張る

Step5,6の前工程として、マスキングテープを割れ目に沿って張っていきます。
貼る際には、割れ目ギリギリを狙うようにしてください!
割れ目から離れれば離れる程、後の作業が大変になってしまいます。。

Step5:錆漆を作る

次に錆漆という割れ目の溝を埋める材料を作っていきます。
砥の粉と新うるしを体積比が約10対8になるように器にとって混ぜ合わせていきます。

Step6:錆漆を塗る

次に、作った錆漆を塗っていきます。竹べらを使って溝の部分がしっかりを埋まるように塗布していきます。はみ出た錆漆は乾燥後に削り取らないといけないので、溝の部分はしっかりと埋まるように、かつ溝以外の部分にはあまり付かないようにすると後が楽なのかなと思います!
塗っているときに硬くなってきたと感じたら、テレピン油を1~2滴混ぜると柔らかくなります。

~約1日、硬化を待ちます~

Step8:余分な錆漆を削る

マスキングテープを取って、はみ出た錆漆をStep3と同様に削っていきます。
この作業が一番大変でした🥲
セットに#240と#600の紙やすりが入っていますが、筆者は#102のやすりで最初に粗削りしてしまいました。お皿が削れないように慎重に削っていきます。

Step9:新うるしを下塗りする」

錆漆を削り終わったら、新うるしを塗っていきます。
面相筆という細い筆を使って薄く、ゆっくり、丁寧に時間を掛けて塗っていきます。

~約1日、硬化を待ちます~

「Step10:新うるしを削る」

新うるしが固まったら、漆の表面に傷をつけていきます。
これはこの後の工程で、真鍮粉の入った漆を塗布する際になじみやすくするために必要な作業です。
水をつけた後に#260のやすりを使って、水砥ぎしていきます。

Step11:真鍮粉と新うるしを混ぜ合わせる

やっと金継ぎのメインディッシュといえる作業に入ります!
真鍮粉と新うるしを体積比1対3になるように器にとって混ぜ合わせていきます。

Step12:割れ目に塗布する

混ぜ終わったら、面相筆を使って割れ目に塗っていきます。
この時にも、ゆっくり、慎重に時間を使って丁寧に塗っていきます。
Step6では1対3の比率で混ぜ合わせたのですが、粘度が高く、塗った際に少しかすれてしまったので、テレピン油を2滴ほど混ぜて柔らかくしてから塗布し直しました。
上の写真の真ん中から左側はテレピン油を混ぜる前、右側はテレピン油を混ぜた後です。
少し緩くしたことで線の輪郭がはっきり出ているのと、線自体がふっくらしていて綺麗に塗れていると思います。

~約1日、硬化を待ちます~

完成!!

乾燥したら金継ぎのお皿の完成です!
金色に光る線が白いお皿のアクセントになっていてとても美しいです!

錆漆を削る際にお皿の部分も削ってしまい、お皿の裏側に目立つ跡がついてしまったのですが。裏側という事で良しとします‼笑

まとめ

初心者向け簡易金継ぎセットをつかった金継ぎ、いかがでしたか。

作業時間は乾燥する時間を含めて3日程かかりましたが、作業自体はとてもシンプルで、金継ぎ初心者の筆者でも、簡単に割れたお皿を修復することができました!

割れてしまったお皿を修復する以外にも、もう使わなくなったお皿を割ってアレンジしてみるのもいいかもしれません。お子さんと一緒にやれば、物を大切にする心も育つかもしれませんね!

是非チャレンジしてみて下さい!

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