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3次元CADの歴史 私…24年も使ってました!

3DCADっていつ頃から使われたんですか??

私が教えにいっている専門学校の学生さんから質問がありました。
そう、いま20歳ぐらいの学生さんだと、もう中学生ぐらいのときには3Dプリンターを知っていたそうです。
※参考:2012年 米国オバマ大統領が3Dプリンターを支援を表明されてニュースになったので…もう10年以上前です。

私が本格的に3DCAD Solidworksを使いだしたのが 1999年。
もう…24年も…SOLIDWORKSをつかっていました。
最初のころは、サーフェスも満足に作れず。正直かなり使いにくかったです。
いまは、ほぼどんな形状でもつくれるぐらい、使いやすくなってます!

CADシステムの歴史

CADデータの膨張・ソフトウェアの増強は、ハードウェアの性能の向上とともに進んでいます。CADといっても、利用部門や製品に求められる品質によって必要とする機能や性能が異なります。
おおきく、2次元CADと3次元CADがありますが、ここでは主に3次元CADについて…

1960年代

デジタルツールの歴史は、今から約70年近くさかのぼる。
1949年、アメリカ合衆国のマサチューセッツ工科大学(MIT)でテープに入力された数値どおりに加工するフライス盤、NC(数値制御:Numerical Control)が開発された。これが、CAMの原型
遅れること10年
1960年から、MITでCADの研究が始まったといわれている。

1963年、現在のCADの原型となるシステムが完成した。
しかし、ハードの対応が出来ず、ビルの1フロアが必要なぐらいの超大型計算機上でしか動作しなかった

1970年代

黎明期
本格的にCADが普及するのは、大型汎用コンピュータが登場する1970年代になってからである。
当時、自動車メーカー各社が自由曲面の多いボディーデザインを行うために自社CADソフトの開発を開始した。
3DCAD/CAMの実用化がすすむ。

1980年代

航空機、自動車メーカー各社の自社CAD適用が本格化しはじめる。
ハードにおいても、高価な大型汎用コンピュータとほぼ同等な処理能力を持つ安価なUNIXベースのEWS(エンジニアリングワークステーション)が登場し、EWS上で動作するCADが登場しはじめる。
ソリッドCAD、パラメトリック機能搭載
汎用の3次元CADが発売されはじめた。

1985年から90年にかけて現在使われているような2次元のCADが急速に広まった。
多くの日本企業は、この2次元CADを使用し、効果的にモノ作りを行うようになり、急速な経済発展を遂げた。しかし、見方を変えれば2次元CADでモノ作りが最適化されたことが、3次元CADへの導入を遅らせたという面もあります。

1990年代

3次元CADの拡大期が到来する。
EWSに加えてWindows系OSのパソコンが登場し、CADもパソコンで動作するCADが登場する。
1990年代中頃からミッドレンジCADと呼ばれるPC上で動くCADが生まれた。特徴として、低価格、操作の簡便さ、汎用CADカーネルの利用があげられる。ミッドレンジCADの登場とともに、3次元CADが拡大した。

※私が使っているSOLIDWORKもこの時期に開発。
1993年、創業者であるジョン・ハーシュティックに開発を開始し、1995年にリリースしています。

2000年代

CADシステムは大企業から個人ユーザーまで広く一般的なソフトとして普及するようになった。
3次元CADは、活用期にはいった
モノづくりへの3DCADデータの活用
3Dモデルのシミュレーションへの活用がはじまったころ
ミッドレンジCADが普及しはじめ、中小企業にも3DCADが導入されはじめたころです

2010年代

iPadをはじめとしたタブレット端末が急速に普及する
それにともない、3Dモデルの確認などでタブレット端末が使用されはじめる。
CADサービスのクラウドサービスが開始された
無償でつかえる3CADも存在しはじめる。有償の3DCADより制限された機能ではあるが、個人も気軽に使えるような環境となった

これからは

3DCADの基本的な機能としては、ある程度確立されてきました。ここ数年は、設計者向けのCAEツール、グラフィカルなCG画像がつくれるツールなど、3Dデータをいかに活用していくかが主眼となっています。

CAD=難しい。はずいぶん解消されてきました。
以前であれば、エラーがおきても経験値で解決を試みていましたが、現在ではCAD側からエラーへの解決方法を提案するように変わってきています。

モノづくり現場では、まだ2DCADベースで動いているところもあり、3DCADに対応していない会社もあります。
ただ、多様な素材に対応できる3Dプリンターが普及してきている現在、多くの企業で3Dデータの活用が広がり、3DCADが使われるようになってきています。

3次元CAD 楽しいですよ♪ 3Dプリンターと組み合わせれば自分の考えたものが手軽に手元に!

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