先日、横須賀まで行く終電に乗れませんでした。

すごく個人的で読者からすれば「大変でしたね……」としか言えないような一文から始めてみたが、筆者は終電に乗れない事態になった。これは事実である。
月曜日の夜、阿佐ヶ谷まで団地団というイベントを見に行ったのだが、横須賀まで電車で帰れなかったのだ。
うっかりと長居しすぎて終電に間に合わなかったわけではない。確かに、団地団というイベントは長丁場になることで有名ではあるが、それを見越して筆者は途中で切り上げることにしている。この日も、22時30分には会場を後にしていた。
順調にいけば、終電より1本早い電車で帰れるはずであった。

しかし、この日は順調にいかなかった。まず、中央線快速が5分遅れ、新宿で乗り換えるはずだった湘南新宿ライン国府津行き最終に間に合わず、しからばと乗った山手線がどこかの駅の線路わきで発煙があり渋谷駅で緊急停車。
このままでは品川には着けないと、慌てて東急に乗り換えるが横浜で乗れたのは京急の金沢文庫どまり最終。
とまあ、まさかの遅れとトラブルが立て続けに起き、横須賀までたどり着くことはならず。
そのあとは、タクシー代もないのでひたすら歩いて家まで帰ったのさ。

そんなひどい目にあって思うのが、やはり地元横須賀でもう少しサブカルに特化したマニアなイベントがあってもいいのではないかということ。

いや、確かに横須賀は他の地方や郊外都市と比べれば比較的サブカルイベントはある方である。
しかしながら、問題は自分好みのイベントがあるかどうかということ。
今ある横須賀を舞台にしたアニメ関連も、自分好みの作品は皆無であり(なぜか『たまゆら』は興味沸いたが)興味はなかなかわかない。
ならば、である。
そう、ならば自分でやるしかないということだ。

別に団地団レベルの内容を求めなくてもいい。
もっと気軽にできる内容でいいのだ。
映画の感想戦を繰り広げるだけでもいいし、既にやっている読書会を何度も開いてもいい。
仮面収集趣味があるので、同じ仮面マニアを近隣地域で探し出し仮面イベントを開いてもいい。
公園に許可取って着ぐるみグリーティングを開いてもいい。
自分が興味ある事を気軽に始めればいい。

実は、谷戸会経由でコスプレに関する企画を横須賀で展開しようという話もすでに動き出している。

問題は、もはややるかやらないかの決断をするかどうかなのだ。
確かに、地方や郊外都市となると同じマニアを探し出す問題は大きい。
しかし、いないわけではないだろう。それがどこにいるのか観測できない問題が大きい。その居場所を浮かび上がらせるためにも、まずは自分でやってみることが重要なのではないだろうか。おびき出すというわけだ。

イチイチ都市に出ないと自分好みのイベントが味わえないと嘆くあなた、まずは自ら動いてはいかがだろう。

最後に書いておくが、
「なんで配信もあった団地団をわざわざ平日の夜に阿佐ヶ谷まで観に行ってるの？　配信なら終電とか気にしなくていいじゃん」
という疑問に答えるとなると、それこそ

団地団のマニアだから

になる。
これはもう仕方がない。