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詩集

32
投稿した詩を集めたマガジン 零れた想いを詩にしました
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#作詩

白いヒカリ(詩)

調宮 知博
2年前
3

夕闇かくれんぼ

夕暮れ時 集まった公園でみんなかくれんぼ ジャンケンポンで負けた少年 一、ニ、三のもういい…

調宮 知博
5年前
4

花束

華 色とりどり 花 色とりどり 花屋の前で突っ立って 僕は君への花を選んでいる 赤い花か 青い…

調宮 知博
5年前
5

生論(せいろん)

誰かに生かされて 誰かに守られて 今日もひたと走る 自由を追って 人は尋ね歩く 遊んだ空き地…

調宮 知博
5年前
4

この世に生まれて幸せなのか この世に生まれて不幸なのか 今の僕には分からない 分かるはずも…

調宮 知博
5年前
1

蘇後路苦(すごろく)

戻ってみたり 行ってみたり 前に進むことがない 僕の駒 みんなみんな 早く上がっていく 僕を…

調宮 知博
5年前
3

砕けた先に

砕けて バラバラ バラバラ 舞い散る 散り行く先に 僕が見える気がする 砕けて チラチラ パラパラ 散り行く その先に何が 見えるのだろうか? 僕は僕を守りたいだけ 君も君を守りたいだけ 生きるのは 誰かのため そんなことを言ってみたいだけ そんなちっぽけな 僕に何の価値があるというの? 砕けて バラバラ バラバラ 散り裂ける 殴られ叩かれ 僕はそれでも守る 砕けて バラバラ バラバラ 散り乱れる 守り壊れて いつか変わるのか 誰もが闘ってる 日々という中を 花を

くだらない約束

ぐるぐると 廻る日々 悲しいことも 辛いことも いつかは変わると 毎日を駆け抜けた 薄暗…

調宮 知博
7年前
1

君といた青は流れて

蒼いそらを見あげて 儚さを知った 大地に眼を落とし 生きている事を知った 歩いて行くたび…

調宮 知博
7年前
3

ポツリ

ステージの上に ポツリ ライトを浴びて ポツリ 立ち尽くしている 照明をもっと もっとだ…

調宮 知博
7年前
1

雨降られ

遠く 遠く 夢の片隅 雨音強く 鼓膜に響く 遥か 遥か 夢の中 君の側にいた あの春の日を 思…

調宮 知博
7年前
2

包まれて…

ふわふわふわっと 包まれて 泡は僕を包みこむ そっと ほっと 今日のモヤモヤを ほかほか…

調宮 知博
7年前
1

戸惑い

もて遊ぶように 冬の風は渦を巻く 君の瞳は揺れる 僕の心も揺れる 二つの声がする 声が響…

調宮 知博
7年前
2

待っている

灰色の空を映し 蒼色の海を宿す 少女の瞳は 何を受けて 何を無くして そんなに哀しいのだろう 波がザブーン ザブーンと打ち寄せる 砂と一緒に 気持ちを遠くに運んでくれたなら 瓶に詰めて そっと浮かべるのに 君の哀しさを フューと 風を頬がすり抜ける 先に明日へ向かうよと 言わんばかりに 少女はまだ海の彼方を見ている ずっと ずっと 誰かが来るその時を待って 地平線が映った瞳 今日もまだ哀しく瞬いている