靴作りを仕事にしています。子供のファッションに並並ならぬ意気込みを持つ妻に促されてファーストシューズを作ることになりました。面倒なことは先延ばしにしてなかったことにしたい性格なので、しぶしぶ始めた作業でしたが底縫いができたころには、もう出来たも同然。といい調子になっていました。

底縫いができたら次はヒール付けです。

厚さ3mm〜5mmの硬い革を接着剤で貼り付けます。靴底が湾曲しているので貼り付けた革も湾曲しています。

湾曲している面を平らに削ります。接着剤だけでは剥がれそうで恐いので真鍮釘（本番では木釘）を打ちました。

革のままでは耐久性が弱いのと、滑りすぎると思ったので厚さ2mmのゴムを貼りました。

ゴムと革をグラインダーで削って表面を滑らかにしました。

こげ茶色の染料で色を付けました。

仕上げにコテあてをします。鉄でできたコテを電熱器やアルコールランンプで熱して靴底側面にロウを溶かしこみます。

溶かしこんでいます。

最後に靴クリームで磨きます。

次回は完成です。