見出し画像

ファーストシューズ製作日記 2

画像5

靴作りを仕事にしています。妻に促されてファーストシューズを作ることになりました。新しいことにはなるべくチャレンジしたくない性格なのでしぶしぶ始めた作業でしたが、片足分の木型ができたときにはファーストシューズ作りが楽しくなっていました。

画像3

木型ができたのでアッパー(足を覆う部分)の型紙を作ります。まずは木型に濃いめの鉛筆でデザインを描きました。赤ちゃんの足は足首にたっぷり脂肪がついていてくびれがなく(さらに土踏まずにも脂肪がついていてふかふかした印象でした)、ブーツでないと脱げてしまいそうだったので、高さが足首まであるブーツにしました。赤ちゃんの足にはくびれがないものと思っていましたが、最近産まれた二人目の赤ちゃんの足には脂肪が少なくくびれがありました。

画像3

デザインが描けたら薄いスポンジシートを木型に当てて、デザインを写し取ります。スポンジシートは革のように伸びるので木型に沿わせやすく、木型に描いた鉛筆の線が透けて見えるのでお気に入りの材料です。

次はスポンジシートの線を紙に写します。スポンジシートを厚めの紙の上に置き、ルレット(薄い歯車のような裁縫道具)で線をなぞると紙に小さい穴が点々と空きます。この点々の線が原型(型紙の基)になります。原型にのりしろ、折りしろをつけて型紙の出来上がりです。型紙は表地用、裏地用、芯用を作ります。下の写真は表地用とカカトの芯用です。

画像4

型紙作りの作業は大人の靴を作るときも同じ作業をします。足首丈のブーツで大人用だと紐穴の数は5〜7個にしていますが、ファーストシューズは小さいので4個にしました。写真の型紙は穴を5個空けるつもりで描いていますが、空けるときに思い直しました。

次回は革の裁断です。

画像5



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?