※ネタバレを含むレビューです。

こんにちは🐧

あなたがしてくれなくても、全話観ました。
観た人いるかしら。

タイトルの意味ですが、

あなたがしてくれなくても
「別の人がいるからいい」ではなくて、

あなたがしてくれなくても
「それでもあなたが好き」だった訳ですね。

他人をふりまわし、ヨソの家庭を壊しながら、
再び関係を修復させて近づいていく
元吉野夫婦（特に「みち」）というのは

あまりに身勝手で「どうなん？」と思う人も
多かったと思うのですが

浮気した同士（みちと新名）がくっつく
安易なエンドよりは、ずっと面白くて
味わい深い着地だったと思います。

それに、離婚して、距離感が変わって、
背負ってた荷物が軽くなって
レス問題すらも乗り越えて
そうして再び相手の良さに気づくと言うのは
よくわかる話だなと思ったのでした

被害者は誰だ

この発想はよくないかもしれませんが笑

ただがむしゃらに働いて、気づいたら
「泥棒ネコ（みち）」に夫の気持ちを奪われ、
離婚に至った楓はなかなかの被害者かもしれませんし

みちのことを好きになり、勉強のサポートを
するなど献身的に支えたにも関わらず、
振られた新名も被害者かもしれません

一方で、みちは陽一の身体の浮気によって
深く傷つけられたという意味では被害者でもあります

陽一も、レス問題、みちの浮気によって
傷ついたと言えるかもしれません

こうやって見てみると、
明らかに可哀相（よくない言い方）なのは楓
業が深いのはみち、ということになるのですが

だからこそなのか、楓をいい意味で
攻撃的なキャラにすることで
（楓の性格に多少の「難」を作り
可哀想なだけのキャラにしなかったことで）
バランス調整されていたように思います。

「逃げるな、泥棒ネコ」のセリフは良かったですね。

女目線で推せる女の存在

個人的には、ちゃっかり（死語？）した華が好きです。
みちの後輩でありながら、親友の様な関係。
幾多の恋愛を経験し、酸いも甘いも嚙み分けた女。
ちょっと変な事するときもあるけど笑

あと、楓が好きな女性は多いんだろうなー
芯の強さ、何だかんだで相手を受け入れる度量。
元編集長も素敵だったね。
楓の公私を応援する心強い姐さんって感じで

上手く言えないのですが、キャラクターぞれぞれに
ちょっとずつ毒があり、それすらも魅力だったよねと
振り返れるストーリーが、ラ・ラ・ランドに近いなと思いました

普段ドラマは観ないんですけど、たまにはいいですね

★