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母をサポートする第一歩

定年を迎えた父ですが、まだまだ働ける!ということで週に数回だけ元いた会社でバイトすることになった。

朝から夕方までのフルタイムなのでその間母は1人になる。

やっぱり心配だ。

車の運転は父から止められているけど、免許も車もあるのででかけてしまったらどうしよう。
家の周りで騒いでしまったらどうしよう。(こんな風に考えるのは辛い)

*「あんたが実家に帰ってあげればいいじゃないか」というご意見はごもっともですが、それは私にとって最終手段になるので今はまだ帰らないと決めている。

ということで、【今わたしにできること】はなにかと考えて、父がいない日は私が母に電話をかけることにした。

1回目の電話をかけた。
母は驚いたような感じだった。一瞬、電話の相手が誰だか分からないような。
「オレオレ詐欺じゃないよ」と冗談めかして答えたりしながらゆっくりと話を始めることにした。

父が母になんと言っているかはわからないが、「パパはおでかけして夕方まで戻ってこないよ」と言っていた。
「パパいなくて寂しいけど大丈夫?」と聞くと
「パパがいなくて寂しいの…」と。

私がまだ実家に住んでいた頃も父が会社に行き、子どもたちも学校に行った後、(母がパートを始めるまでは)ずっと寂しかったのかもしれない。当時は何も言わず送り出してくれていたけど本当は寂しかったんだ。

ママごめんね。

そんな気持ちを隠しながら、楽しく明るく話した。
寂しいかもしれないけど、家にいるようにしてね。
テレビ見たり音楽聞いたり、猫と遊んだりしながら待っていてね。
パパは夕方になれば帰ってくるからね。

母は何度も何度も「またお話しようね!」といいながら寂しい様子を何度も見せた。

だからゆっくりたくさん話をしようと思ったけど、なぜかすぐに電話を切る方向に持っていくのはなぜだったんだろう(笑)

5分か10分くらい話をしたけど、母は「またお話しようね!」といって電話を切った。
長電話することを(電話料金も含め)覚悟していた自分としてはこの短い電話に驚いたけど母は母なりになにかしたいことがあったのかもしれないのでこれはこれで良しとする。

この電話になんの効果があるかはわからないけど、一人ぼっちのときに誰かと5分でも話ができたら少しだけ心もはれるかな?と思うので続けていきます。

電話の内容は毎回同じような感じになるかもしれないし、母にとっては逆に寂しさが強くなってしまうかもしれないけど。
続けていくことでなにか効果があるかもしれない。

週に1日、母に電話をする。

普通の人にとってはごく普通のことなんだけど。
私にとっては大きな第一歩なわけです。

ネガティブな感情をもった文章のように見えるかもしれないけど、実はそうでもない。気持ちは結構ポジティブだ。
10年以上も母に電話をしていなかった自分が母に電話をかけられたこと。
母が喜んでいてくれたこと。
(客観的ポジティブ思考としては)この電話が母にどんな効果をもたらすのか実証実験という意味でとても興味深いという感情。

週1回の電話をしばらく継続していく予定です。
その効果についてもここに書き残していきます。

母に少しでも元気で明るくなってほしい。


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