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「連載」ツーピース:チームすー。地球一周大冒険(32)

毎年、11月の第一日曜日は、何の日かご存知ですか?

はーい、答えは、NYCマラソン開催日。日頃、感じ悪く、自分勝手なニューヨーカーが一丸となって、ランナーを沿道で応援する稀な日なのです。

というわけで、日本では、ペヤングがフルマラソンレースでPB2時間43分を達成しようと、サルが7年半ぶりに人間の姿で、サブスリーのペーサーをやろうが、今日の主役は、わ、た、し。黒リスです。

でも、黒リスは優しいので、一応、二人の写真も掲載。

まずは、2.5kmの周回コース、人がわちゃわちゃいる中を、激走し、PB達成のペヤング。ミッキーマウス並みに手が大きいわ。

ペヤング

こちらは、須藤元気率いるワールドオーダーに見えてしまう人間の姿のサル率いるサブスリー目指す軍団。

さる人間


では、2名の超っぱやサブスリーランナー男子を前座に使うという贅沢なオープニングをして、いよいよ、黒リス様のお出ましです。これはまるで、米酢玄師と菅田将暉の後に、小林幸子登場って感じでしょうか。そう、派手さでは負けません!では、黒リス劇場、はじまり、はじまり〜。

              🐿🐿🐿

黒リスにとって、NYCマラソンは特別なマラソン。何てったって、人生の初マラソンが2009年・NYCマラソンなんですから。正直、大枚(当時2万円ぐらい?)叩いて、自分に苦痛を与える趣味ってどうよ?と思っていました。だから、1度だけ、人生経験としてという気持ちで申し込み、渋々練習した結果、3時間48分で完走。初マラソンでサブフォーも嬉しかったけど、それ以上に、大人になって、あんなに多くの見知らぬ人たちに応援される時間を持ったことなんてなかったので、それにビックリ。そして、ニューヨーカー達の別な一面を見た感もあり、何だか、この街がもっと好きになったのでした。

結果、その快楽のトリコになった黒リスは、毎年、毎年、NYCマラソンを走り続けているのであ〜る。ちなみに、黒リスは、得意技の妄想をフル活用し、毎年、”自分は舞台女優”と思い込んで走っています。そう、NYCマラソンは舞台ですから、撮り直しなんて出来ません。ジェルで口の周りがベトベトになろうが、顆粒アミノバイタルにむせこんでも、女優は観客に向けて、ベストな自分を演じなければならないのですっ!女優のプライドにかけて!!!

それなのに、それなのに、今年は、新型コロナの為に、NYCマラソンもキャンセルに。そして、バーチャルで開催と発表されたけど、正直、観客なしの舞台ってどうよ?と、思ったわ。でも、こんな時こそ、どこかで待っていてくれている観客(だれ?)の為、女優・黒リスは笑顔でNYCを駆け抜けねばならぬと、勝手に誰にも頼まれていないのに、心に誓ったのであった。もちろん、バーチャルレースですから、映像が重要。と、いうわけで、相方が黒リス専属カメラマンとして大活躍。その成果を一気に大公開!

まずは、マンハッタン区アッパーイーストから、パーク街を南下、ユニオンスクエア、チャイナタウン、そして、マンハッタンブリッジでブルックリンへ。

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ブルックリン区からは、NYCマラソンの通常コースをなぞる。ラファイエットストリート、ウィリアムバーグを抜けると、ハーフマラソン地点。ここから、クイーンズ区に突入。

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後半の難関、長い長いクイーンズボロブリッジを超え、マンハッタンの一番街へ。本当なら、ここは大歓声を浴びる地点。歓声が途切れないはずの一番街を北上し、ブロンクス区に入り、再び、マンハッタンへ戻り、セントラルパークでゴール!

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確かに大歓声は、なかった。でもね、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクスと、道ですれ違う人たち、オープンカフェでブランチを食べている人たち、カットオレンジを用意してくれていた人もいて、みんな、笑顔で声援を送ってくれた。自由の女神のシャンプーハット被って、アメリカの国旗カラーのウエアを着る黒リスを、「素敵!」って言ってくれた。ランナーとすれ違う度、親指を立てあった。私たちは、元気を交換し合い、より一層、元気になる。

セントラルパークのNYCマラソンゴール地点では、多くの見知らぬ人たちが待っていてくれて、盛大な拍手で迎えられた。

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やっぱり、NYCマラソンは世界一のマラソンレース。

観客がいなくても、最初から最後まで、大歓声は私の心の中で響いていたよ。

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チームすー。ジャパン:現在走行距離4,228.06キロ(2,642.54マイル)   現在149チーム中39位。サル:個人順位首位キープ!





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