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パフューム・トラップ。

やぁ、いらっしゃい。今日もよく来たね。

夕方になってくると、目が疲れてくる。
最近特にそれが顕著に感じるね。

視力は超イイ方で、少し休めばすぐ回復する。
ただ、酷使はダメだね。適度なところでストップしなきゃだめ。


香水市場。


香水を含むフレグランス市場の規模は、ネットで調べたところ2022年で444億円、2023年は482億円(前年比8.6%増)程度であると予測される。

香りについて、様々なビジネスが展開されているが市場規模としてはまだまだどうやら未成熟。

ただ、今年は加速度的な増加傾向があるらしい。

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店舗売りに関わらずECによる流通も好調。
外出することも解禁された今年は一気に世間に出回ったことも要因と思われる。

このフレグランス市場、角度を変えて展開するという意味では法人営業でも何気に結構行われている。

新産業として、発展するか一過性か。その狭間の業界。

今回はそんなフレグランス業界のお話だよ。

若手経営者。


M氏は学生時代から起業してきた若手実力者。

既に大学は卒業しているが、そのまま事業を継続することで、就職活動等を一切行うことなく小規模ではあるが会社の代表として活動してる。

とは言っても、はやりの無店舗ビジネス。

固定費をかけず、己の実力のみで切り開くオンライン全盛の今だからやりやすいビジネススタイルだ。

事業のメインはオーダー香水、及びフレグランス。

店舗のイメージを香りで演出する提案を行っている。

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季節やシチュエーションによってパターンをもたせ、来店客を香りによるホスピタリティでお出迎えというコンセプト。

まぁ、いい香りのするお店の方がいいと言えばいい。
それに、市販の香水などはどうしても香りが強いものが多く、店舗で付けていると少々悪影響も想定される。

聞く限り、なかなか取り扱いの難しそうなアイテムだね。
と思いつつ、一度お話を聞いてみる。

紹介メイン。


基本的に、クライアントは地域に縛られず東京だろうが、大阪だろうが、福岡だろうが点在している。

やり取りは基本SNSDM。
営業はZoomなど、映像で行う。

フレグランスの工房をコワーキング設置しており、様々なエッセンスを用意している。

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クライアントの店内のイメージを動画越しに見ながら、好むような香りをヒアリング。客層や滞在時間、提供商品など、結構細かくヒアリングすることで、情報を整理していく。

最終的に、雰囲気にあった香りの調合を画面越しに見せ、口頭ではあるがどういうイメージの香りかを説明する。

パターンは5つ程作成し、一通り方向性を決めたらそれらを密封したものを発送する。その際に次回の商談日を設定し、クライアントは到着したフレグランスの香りをテイスティング。

5つの内、2つ。欲を言えば3つ以上の販売を期待したい。

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天気や曜日など気分によって使い分けるようなイメージを持ってくれればそれでいい。

後日設定されたZoom商談日に、気に入ったものをヒアリングし受注する。

決済はPayPalやShopifyなど、オンライン上でページを作成し購入まで巻取り、その後ボトリングしたものを発送する。

その際に、SNSでハッシュタグ設定込みの拡散を依頼。
確認したら、その投稿をメンションし、更に再投稿。

完全に今どきのビジネススタイルを踏襲している。

繋がっていく。


購入された顧客とは、SNS上で密にやりとりをする。

ちなみにM氏はオーダー香水をメインの傍ら、モデルとしても活動をしている。

一応ローカル誌のバーター出演くらいのもので、まだまだではあるが、それでも固定のファンはいる。

営業活動はやはり、リールを中心とした縦型ショート動画。
連日、各種SNS媒体で発信しているため、当たる動画はそれなりに数字を伸ばし常にフォロワーを獲得する。

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昔ながらの飛び込み営業スタイルの企業には、
少し学んでもらいたいところではある。

これで一件も売れない日が多いんじゃまぢで非効率の遺物だよ。
今どきそんなのあるのか知らないけど。

IT関連の営業会社もテレアポやDM作戦が未だに主戦場となっており、クリエイタースタイルの集客という形は現状、企業単位では定着していない。

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Xなど見ていると企業アカウントや代表者アカウントが多いが、プッシュ型営業が下火なのはもう否定出来ない事実。

M氏の集客スタイルも個人でコワーキングというところに強みがある。
これからの時代、無駄な固定費は悪だ。

ローカルながらも、知名度が上がると割と成約しやすいというのも面白い。
沢山売れるものではないが、それでも徐々に件数は出ているとか。

バックエンド。


香りの空間演出。
という切り口から入り、時折ものは良いのに内装がイケていないお客さんは必ずいる。

それに商品もよく顧客層もしっかりしている。

そういうお客さんが出てきた際、M氏は対面で足を運ぶ。
いきなりはいかない。ある程度、伏線を張ってお客さんの意欲を高める作業を行う。

実際に、対面時に営業するテーマは空間演出。
香りだけでなく、資格や聴覚、触覚にも提案の幅は広がる。

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空間演出による店舗デザイン、音楽、建築素材。
等々、背景にオシャレリノベーション専門の企業が提携してある。

今どきの流行る店などもSNSでリサーチしているM氏の提案はど正論。
クライアントから見てネガティブは、若いというところ。

毎回、決まるものではないが提案だけでもそれなりに響く。
フレグランスもより提案濃度が増す為、タダで帰ることもない。

部分内装でも決まれば、数十万の売上。
取り分は20%。

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やはり大きな売上を立てるなら、こういった物理特化が手っ取り早い。
本業のオーダー香水自体が、布石商材という話。

そりゃ、提案時にヒアリングに力を入れるのも頷ける。
勉強になる以外の何物でもない。内装提案もソフトがあればAIでそこそこ可視化出来そうな気がする。

いよいよ、Zoomでデスクトップ越しのイメージスクリーンなんかが出てきたら、現場に行くより詳しく説明出来るよ。

そこまでの考えがあるかは置いといて、M氏のアンテナは感度良く動いている。ビジネスセンスが伸びてくればさらにやばいね。

これから。


ビジネスの主戦場はオンラインに移行しつつあると確信している。

もちろん、対面でのビジネスはなくならない。
残ったビジネスモデルは強力なものが中心になる。

テレビとYouTube。
DVDとストリーミング再生。
銀行窓口とネット口座。
学習塾とオンラインアプリ。

何でもオンラインや無人化に移行してる。
飛び込み営業の会社に今後、新卒来ないって。

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バーチャルがリアルよりリアルになったら、対面の存在が危ぶまれる。
買い手も若い層になってきたら尚更時代も変わっていきそうだね。

もう日本にこだわる必要もなくなってくる派も爆増しかねない。

オーダー香水から随分飛躍した話になっちゃったけど、空間演出が本当のビジネスモデル。

M氏の活躍、これからが楽しみだね。一枚噛みたい。

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ここまで見てくれてありがとう。

楽しんでもらえたら最高です。
いつも来てくれることの感謝を禁じえない今日この頃。

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それでは、また。

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