見出し画像

アートはお金がかかる話。

やぁ、いらっしゃい。今日も元気でやってるかい。

私は午前に業務を一気にやる。元々そういうタイプ。
午後も簡単なものは処理するが、基本は出かけたり客先行ったり。

もちろん毎日そういう流れにはし辛いけど、上手く回せれば効率良い。
逆にそれを知って、電話をかけてくる人もいる。電話は苦手。

記事作成も昼くらいに集中するのが多いかもしれないね。

アート産業。


日本国内のアート市場規模は、「美術品市場」「美術関連品市場」「美術関連サービス市場」の3つから構成されており、市場規模としては概ね3,200億円と言われる。

その中で、古美術や洋画・彫刻・現代美術などの「美術品市場」は約2,300億円ほど。

徐々にではあるが、アート産業の市場規模は低下傾向と言われる。

--------------------
実際に製作をする人口自体が減っていることもあるが、デジタル全盛期の現代において、物理的な芸術分野を専攻するという人も少なくなる。

昨今はデジタル素材でも良いソフトも多く、芸術部門の一端を担っている風潮もある。というより、アートに境界はないという言葉通り芸術も時代に応じて形を変えていく。

何ならAI自動生成によるものもまた1つのアートと呼ばれていくのだろう。

今回はそんなアート業界に携わる、お店のお話だよ。

画材屋さん。


K氏は主にアート資材を販売するお店を展開するオーナーさん。
3代目ということで、元々家系の店舗を引き継いだ形で運営している。

知り合ったのは6年前くらいになるのかな。
今となっては随分と昔の話に感じるね。

店内は店舗にも及び、全て都会に構えている。

主な商品としては絵の具や、スケッチブックのような消耗品。
ベニヤパネルやトレース台など、耐久品なども取り揃えている。

--------------------
塩ビ板、木や藻など建築模型材料なども取り揃えている。

店舗は比較的広く、見た目もキレイで華やかな商品が多いため、雰囲気は落ち着いた大人の空間という印象を持つ。

実際、店舗のウェブデザインを一部噛む形になった訳で、これら美術用品などの話を淡々と話された記憶がある。

ちなみに私は美術芸術のジャンルには明るくない。
そのため、殆どのものが目新しい世界に見えてくる。

イベント告知。


画材屋という店舗に何となく寄ってくる人はいない。
いたとしても何かと間違って来てくれる彷徨い客くらいのもの。

専門性が高いもので、基本的に広い店内。
空間には結構な余裕がある。

この手のジャンルには基本的に集客もへったくれもない。

--------------------
いや、なくは無いんだけど。
「欲しい」と思っている人が調べて狙い撃ちで来ることが大半。

こういうジャンルが好きな人であれば、いつか使いたいイメージ作りの為に店舗に足を運ぶということもあるかもしれない。

子供の頃は目で見たものから、独自の世界を想像し、見えもしないものが勝手にストーリーを始めだす柔軟な思考があった。
これをアート思考とも言えそう。

年をとるにつれて、その思考は徐々に固くなり中学生になるころには常識という枷が定着する。見えもしないものはもう見えない。

それが善しとされていた風潮もあるが、時代が進むことで画一的な考え方より独自の思考の方が必要だとも言われつつある。

--------------------
話を戻そう。

限られた層を大きな商業施設に入っている店舗と取り合っている、中小企業のお店だ。苦労は計り知れない。

K氏は定期的にイベントを店舗で開催するようにしている。
イベント言ってもそこまで大げさなものじゃない。

--------------------
絵画や工作、粘土造形。
アートに携わる色んな人をお呼びして、店の素材を使って一緒に製作する。

ゲストはそんな有名な人じゃなく、希望者を呼ぶということもあり、この道で自分の認知度を上げる機会として喜んで現れる。

そこにつられて興味を持つお客さんも一定数いるし、製作シーンを編集した動画アーカイブなどもウェブサイトに置いておくようにする。

商品展開。


ガチガチの芸術素材ばかりだと今後は厳しくなる。

K氏はライト層の獲得をしていきたいと考える。
オリジナル額縁などは分かりやすい例だね。

持ち込んだ素材に合わせてそのサイズの額縁を製作する。
素材は自分で描いた絵でも、ポスターでも、柄のハンカチなどでも良い。

店内に当てはまるサイズがなければ、オーダーメイドで額縁を製造。
素材を入れ込むことで、完成品はそのまま部屋に飾れるインテリアになる。

--------------------
少々割高にはなるが、一点もの。
アートプレイヤーでない層に提供ができるというもので推しとする。

また、ギフト用の高級色鉛筆なども置いていた。
120本木箱入りのものが約6万円というアイテムも並んでいる。

K氏も職業柄、芸術系思考を持っている節を感じたが、まぁまぁ偏った考えしてるなと思いながら対応していた。

色々と提案はするものの、基本的に自分がしたい方向性をまず通したい。
分からなくはないんだけど、これらがライト層の心に響くのかと言えば何とも言い難い。業者としては辛いところさ。

一般化する店舗。


マニアックな商材は買いたいという人だけが買う。
ライト層はと言えば、もっと分かりやすいものを買う。

画材屋ではあったが、文具なども一応置いていたので文具の販売品目を増加する方向でK氏は舵を切る。

SNSではイベントやアート系アイテムを中心に発信。
検索では文具でも表示されるよう、情報を充実させていく。

--------------------
結果的に、ボールペンや消しゴムを買いに来る人も来店するようになっていく。

アート用品と尖ったジャンル一点突破でいくと、時代の流れ的に先細る。
商品はECでも購入が出来るよう製作をしていく必要がある。

数年の期間をかけて徐々にK氏も柔軟に馴染んでいく。
ライトユーザーも店に色々と画材があれば、ついで買いもされるだろう。

--------------------
アンケートでLINE登録など取っていけば、イベントやセールでリタゲも出来る。元より引き継がれていた古い体制は徐々に進化していく。

K氏も当初より、随分と話が分かるようになっていった。
望む形かどうかはさておき、お客さんが来ないことに出せる手も限られる。

高級色鉛筆はあまり売れてないそう。

これから。


時代に合わず従来体制で苦戦している企業は、恐らく沢山あると思う。

そう考えれば、K氏のような店舗は特段珍しいパターンでもないだろう。
今の時代、色々ツールはあるんだし使わないともったいない。

商品が悪い訳じゃなく、利用者が少なくなっていく。
ここを突っ張って推し進めても斜陽産業だ。

--------------------
売るべき、売りたいと考えているアイテムを残していくためにも、収益の柱となる事業は持つ必要が企業にも問われている。

世襲型企業などは日本では沢山あるもが、代替わりのタイミングで、次世代が既に年をとってしまい固くなってしまっていることも多い。

柔軟で少しぶっ飛んだ考えの方もいるが、やはりチャレンジャー精神を持っている人の方が早いし楽しい。

K氏とは最近会う機会もめっきり減っていったが、またどこかの機会で話すこともあるだろう。今は様子を見るばかりさ。

--------------------
ここまで見てくれてありがとう。

楽しんでもらえたら最高です。
いつも来てくれることの感謝を禁じえない今日この頃。

良かったら気軽にスキ・フォロー・コメントを残していってくれると更に喜びます。感謝感謝。

それでは、また。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【公式】クロサキナオ note
メンバーシップを運営しています。月500円。

noteを『楽しく、続ける』をテーマに徐々に拡大中。
毎月10~20本のメンバーさん限定記事発信。

収益化までの過程なども公開していきます。
note始めたての人も、行き詰まってる人も、私やメンバーさんと繋がってより楽しく実践的なnoteライフを作り上げていけると嬉しいな。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【kindle】『イタい目にあってたどり着く①』(2023年10月1日発売)

始めてクロサキナオを知ってくれた人、今まで見てくれていた人。
noteにたどり着いた私の原点を記載した電子書籍を販売しています。

kindle unlimited対応で読み放題。購入は380円。
私のことをより知って、あなたの充実したnoteライフを作り上げるお手伝いになれば嬉しいよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?