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ビー・ユアセルフ。

やぁ、いらっしゃい。今日もよく来たね。

いやぁ、土曜日だね。
まだ日曜日が残っている!

と思いつつも、やっぱし土曜の晩は儚い。
この気持ちを忘れず、今を大切に生きたい。

始めてのラリー。


K氏はXを通じて知り合った女性。

日こそ浅いが、毎日のように挨拶を交わした。
そこまで深い交流ではない。

とは言え、数日間。

毎日、同じような時間に
同じような他愛もない話。

「お疲れ様!」
『お疲れ様!』

厳密にはもう少し肉付けはある。
まぁでも、生存確認のような軽い交流。

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「お疲れ様!」
『お疲れ様!』
「今日こんな事があって」
『まぢ?こっちはこんな事が』

徐々に、単発壁打ちのような
1ターン制のやり取りがラリーに変わる。

SNSは顔が見えず、文字だけの世界。
そして極めて多くの人が行き交う。

そんな中でラリーになる。
これ自体、多くとやり取りする中で貴重な体験。

K氏のことも表面的にではあるが、
徐々に知るようになる。

興味を持つ。


ある時、一つの通知が来る。

「イエローラベルが購入されました!」

ん?
と、一瞬見てみるとK氏。

おや、そんなに見てくれてたんだね。

私はふとやり取りしていく中で、
自分に興味を持ってくれるという体験をした。

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noteだけでなく、Xでも繋がっていると便利。
その日のいつものご挨拶で話題が出る。

どうやら記事を読んでいる内に
私の思考に興味を持ってくれたそう。

いやぁ、これは感動したよ。

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普段の記事と、有料記事だとテイストは違う。

俯瞰の目で展開するものと、
現実的な目線でシビアに見るもの。

書き手は同じだけど、
明らかに読み手への距離を詰めて書く。

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細かく聞くような事はしない。
K氏から距離を詰めてくれたことで話は弾む。

徐々にK氏の環境や葛藤に
触れる事が出来るようになる。

数千もいる中で、こうやってやり取りをする。
ある種の奇跡だけど、文字はその奇跡を実現する。

来歴とジレンマ。


過去の経歴。

大学院卒で生化学系、農学修士取得。
新卒で食品会社に勤務し長年、品質管理に所属。

一側面を見ていると立派なキャリア。

元々、文章を書く事を目指していた訳じゃない。
むしろ子供の頃は国語が苦手。

本を好んでよく読むことはなかった。

幼少期から科学が好きで、
図鑑を読むことの方が多かったそう。

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「文章を描くのが苦手」

そう思わせる最大の理由。
それは実の妹さんの存在。

幼少期にして最大のライバルとなる。
いや、ライバルと言うよりは大きな壁?

どうやら極めて高い能力者。

「小説やシナリオ、なんだったら
お笑いのネタまで書いてしまうような人」

と、K氏は言う。

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妹さんは直感派という訳ではなく、
幼い頃からよく本を読み、よく書いてきたのだろう。

身近にそんな存在がいたもので、
常に付きまとう劣等感。

10段階。
10にいられちゃ、8や9でも立つ瀬がないよ。

前述した、K氏の愛読書は図鑑だった。
文章より絵を描く方が好きで、今も継続している。

理系ライター。


大学院卒ということで、
論文や学説、学会発表などの経験もある。

偏った世界。
「文章を書く」とものとは異質と考える。

表現はしづらい。

これは私の勝手な推測なんだけど「ライティング」
って言葉がある。

文章を書くという意味合いで言えば同じ。
ただ技術であり見せ方という意味合いも持つ。

血の通った人を相手に、
昂らせ、心踊らせる事が出来る。

かい摘んだ想像の域を出ないが、
私はそう連想する。

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K氏は学生時代には予備校でアルバイト経験がある。

頻繁に記事を書き、授業前には
生徒に向かってちょっとした小話。

社会に出てからは、社内勉強会でプレゼン。
協会団体向けの発表などの機会にも直面。

奇しくも、文章と向き合う事が多くなる。

不慣れという先入観を持ちながらも、
徐々に経験は積み上がっていく。

いつしか、
「言うほど苦手じゃないのかも」

徐々にK氏に前向きな気持ちが生まれていた。

メンタル崩壊。


現在、K氏は二児の母。

ワーママとして、バリバリ仕事もこなす。
仕事も徐々に任される側となり、子供もすくすく成長。

順風満帆な生活。
とはなかなかいかないもの。

子供の不登校、累計3度に及ぶ。

表面化されつつある事案ではあるが、
保護者側の負担は決して軽いものではない。

子供のサポート、ワンオペ家事、仕事の問題、体調不良。
様々な壁が次々に重ね重ね襲ってくる。

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K氏は強い心の持ち主だと思う。

自分は大丈夫・・・
自分が元気でないと・・・
自分が倒れたら・・・

どれほど自分に負荷を与え続けていたんだろう。
どれほど心の中で叫んでいたんだろう。

前向きだった文章への気持ちどころか、
全てをへし折られるかのような経験。

きっとこの状況は氷山の一角。
陰ながら苦しんでいる人だってきっと多い。

メンタル崩壊まで長い時間はかからなかった。

これから。


紆余曲折を経て、K氏は自己再構築。
新たに道を歩みだす。

詳細は避けるが、現在K氏は理系(生化・栄養・食等)
のライターとして仕事をしている。

そしてnoteのスタート。
不登校児の親(特に働く母)の心に届ける。

不登校との対面、メンタル崩壊、
不登校訪問支援カウンセラー有資格。

実体験をもとに現在も悩む人達に寄り添う。
現場はきっと生半可な状況じゃない。

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理屈を超えた世界。
実体験を持ってしても、きっと新しいことだらけ。

それでも、歩んできた。
まだまだ不安定、それでも救う側に立つ。

心を塞いだ相手に寄り添っていく。
徐々に会話も続くようになる。

「お疲れ様!」
『お疲れ様!』
「今日こんな事があって」
『まぢ?こっちはこんな事が』

徐々に、単発壁打ちのような
1ターン制のやり取りがラリーに変わる。

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数千もの中から、私に大きな影響を
与えてくれた一人。

進む道はまだまだ長く、
苦難はきっと出てくることだろう。

そんなK氏は私の大切な友達さ。
いつだって応援しているよ。

救われる人が一人でも多く。
どうか自分らしく世界を広げていきますよう。

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ここまで読んでくれてありがとねっ!

私のnoteのサイトマップ。
自己紹介から、各種紹介が下記より一望できます。

ぜひ、ご覧ください。



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