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海外に憧れて。

やぁ、いらっしゃい。いつもの感じでいいかい。ゆっくりしてってくれ。

この冒頭の挨拶。ワンパターンなんだよね。
でもこんにちは、とか夜だとおかしい。いつ見られてるか分かんない。

何かある時から店みたいじゃん、と思いながら続けてる。
カウンターバー的な。いやそれならまぁいいか。

さ、無駄話してないで開店するよ。

技能実習制度


技能実習制度は、1993年(平成5年)に導入され、「技能実習」の在留資格で日本に在留する外国人が報酬を伴う実習を行う制度。

早い話が、海外の人が日本での労働環境に一定期間身を置くことで、技術や知識を身に付ける。
それを開発途上である母国に持ち帰り、経済発展の為の人材となる環境を提供する。

という先進国としての役割を果たしつつ、国際関係を良好に保つという名目の二軸で動いている。

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ちょっと小難しく聞こえるけど、企業からすれば採用困難な少子高齢化の時代。真面目に働く外国人労働者への評価が高い業種だってある。

不真面目、労働意欲が低い、などの層も増加している日本の若者より、この技能実習制度を活用して、積極的に外国人労働者を誘致している企業もあり、実際に景気が上向くこともある。

今回はそんな技能実習のお話だよ。難しいテーマだけど、読めるように書くからついてきてね。

外国人労働者。


K氏は技能実習を専門に、企業へ人材紹介を行うことを主な業務としている。
長年、外国人労働者を多くの企業に紹介してきたベテランだ。

外国人労働者といっても、技能実習ビザと就労ビザの差は知っておいた方がいいかもね。

・技能実習ビザ・・・3年を上限に社員として技術・知識を身に付け母国に帰国する。
・就労ビザ・・・5年を上限に採用された企業で働くことができ、所定の手続きをすれば時間外のアルバイトも可能。

夜間のコンビニで海外の人が最近増えているのは、就労ビザの人になるね。

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海外の人って基本的に、日本で稼ぐ為に要件を揃えたりなけなしのお金を積んで、渡ってくる人も多異にも関わらず、就労先では厳しいいじめや過酷な労働で逃げ出す事件なども多数発生しているそう。

仕事場で一番の問題は人間関係とはよく聞くけど、一部の外国人労働者の扱いの酷さたるや聞くに耐えないレベルと言われる。

そういった意味でも、K氏のような仕事は労働者保護の一面も持つ立場でもある。

繰り返すが、取り扱うのは技能実習ビザの方だよ。

収益モデル。


K氏は企業と技能実習生をマッチングさせるプラットフォームを20年来運用している。今でこそオンラインでどこでも登録が可能となっている。

技能実習生に勝手にマッチングさせる訳にはいかないので、原則として就労を求める企業から登録が上がってくる。

正社員としての登用となる為、基本的には建設業や工場関係の比率が高くなる傾向が強い。ちなみに最低賃金の向上はもちろん技能実習生も対象となる。

地域はバラバラだが、斡旋先を聞いてるとやることに差はあっても、大枠の業種カテゴリは偏ってくる。

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逆に言えば、斡旋先の傾向が分かっているので各社の求める人材像をある程度パターン化しておけば、どこに誰を充てるか自ずと見えてくる。

紹介時に、人材紹介料が企業からK氏の会社に支払われる。
また、前述の通り、技能実習生を守るためにも、就労後に定期的な面談やメンタルケアが行われる。

企業サイドもそれらが行われることを事前に伝えられており、基本的にはクリーン、ホワイト。健全な環境で労働することが出来るパターンが多い。

そして、その補助金として技能実習生1名に対し、月額3万円が充てがわれる。100人なら300万円。オンライン面談が可能なこの時代に適したサービスで、一層勢いを増しているね。

弾と的。


K氏の強みとしては、日本語スクールを開いていることだという。

主にインドネシアの技能実習生が多いらしいんだけど、現地で日本語スクールを置いていて教員が約30名。

動画やSNSなどで現地人の認知度を稼ぎ、日本を技術を学ぶという魅力を伝えつつ、スクールに通う生徒を集客する。

技能実習生は3年間で技術と知識を身に付け、母国に帰って得た能力を経済の為に活用する。だからこそ限られた期間で習得するためにも最低限の日常会話はカタコトでも出来る方が圧倒的に有利。

また、斡旋先となる日本企業は十分に登録されている。ここでいう「的」になる対象だ。

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ここに紹介を出していく「弾」を集めることが人材紹介においては重要。
スクールから定期的に送られてくる実習生は真面目で意識が高い人を選別。

紹介された企業としても、K氏からなら安心材料が多いということで、追加が必要な場合。3年で撤収が近くなる場合の人員補充。

これらのリピートが途切れることがなく、収益は安定していく。

苦労の連続の末、今の状況がある。
記事の話のようにいいとこだけ切り取った美談だけではない。トラブルが起きれば大問題さ。時々脱走する奴もいるんだから良いばかりじゃないね。

ビジネス展開。


K氏に紹介した人物で、O氏がいる。
O氏は先日記事にした、整骨院を複数展開している経営者。

彼自身、海外が好きでタイによく行くことがある。

ただ、持て余す時間もあることで、現地の知り合いを通じて日本式マッサージや整体を現地で行うことで、整体の学校化を目指す展望がある。

O氏はタイでのビジネス展開だが、タイから日本への技能実習生となればK氏もまたマーケットが広がることになる。しかも外部委託。

これが展開としてうまくいくのかは分からないが、私としてはK氏とO氏では付き合い方も違えば、提案内容も変わる。

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うまく化学反応が起きることで、新たなビジネスが生まれれば私としても首を突っ込める展開も期待できる。

仕事を作るためには、人様の力によることが大事なシーンもある。

というより、そういう生み出し方の方が替えが効きづらいので息の長いビジネスになる。そんな柱を多く建てていきたいね。

これから。


時々、問題になる就労ビザ問題。

少子高齢化とは言われているものの、日本人の若手に仕事がないといえば一概にそうとも言えない。

ただ、彼らがしたくない仕事を、外国人就労ビザ人員が請け負っている図式であるということも一理ある話。

めんどいことしたくないもんね、しんどいことしたくないもんね。
じゃあ何が出来るかな。明日から本気出してみる?

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限られた若手戦力。
姿勢の部分での課題はきっと山積みなのかもしれない。

海外勢の活躍が日本の労働資源をどれだけ占めていくのか。
今後の動向は、興味深く様子をみておきたいものだよ。

ちょっと難しかったかな、私も難しかったよ。ごめんね。

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ここまで見てくれてありがとう。

楽しんでもらえたら最高です。
いつも来てくれることの感謝を禁じえない今日この頃。

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それでは、また。

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