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ボム・スロワー。

やぁ、いらっしゃい。今日も来てくれて楽しみが増えたよ。

普段から使うもので、なくなった途端に萎えるもの。
ホッチキスの芯、プリンターの紙、あとそのトナー。

トナーはPC上に「もうヤバい!」って出るけど、
「まだいける!」って勝手に思っていつも尽きる。

やっばいなぁ、紙なくなりそうじゃん。だるーい。


ライバーファン。


メインのエンタメメディアはスマホ移行は顕著。

若者を中心に動画で、可処分時間を費やす昨今。
すっかりテレビ視聴の時間は少なくなっているそうな。

YouTubeやTikTokが完全にお株を奪う形だね。
ストリーミングではなく、ライブ形式の配信が勢いを増している。

そして同時に新たな産業が副産物として発生するそうな。

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「投げ銭」

特定、または不特定のライバーに対し、課金をするという新形態のビジネスモデル。

2021年時点の実際の市場規模は367億円だそう。
しかしながら潜在市場規模としては、その約8倍にあたる約3,106億円ともいわれている。

今回はそんな投げ銭のお話だよ。

暇を持て余した自営業者。


K氏は自営業を営む男性。

とは言っても、仕事は相続された物件をそのまま管理物件として引き継いだ形式。不動産管理業ということである程度、業務内容は自動化されている。

今回は別段、この不動産管理のお話をする気はない。

それなりに話を広げれば何だかんだ一本分のお話にはなるとは思う。
ただ、このK氏もなかなかのクセ者で、撮れ高が別にある。

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拡大思考の企業であれば忙しくもなるが、既存物件を管理しているだけで十分に事足りる場合、意識は低くなりがち。

長らく変わらない住居人。
入れ替わりも少なく、目立った修繕も少ない。

固定費としては派遣清掃業務と、
電気の入れ替えなどの整備代くらいのもの。

早々とやる気なく、海外の長期投資に絞った生活は無駄が少なく、生活に苦労をする雰囲気でもなかった。

ライバー好き。


K氏はとある時期から、SNS系のライブ配信をよく見るのが癖になっていた。

元々、全く関心がなかったのにふとしたきっかけで見る機会があったそう。
既に50を目前にするおじさん。

TikTokなんて見るんだねって話をしていたら、何だかんだ暇だと今どきの娯楽を探してしまうようになり、若い人の流行りを調べてたどり着いたそう。

またえらいとこにたどり着いちゃったね。

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トップ層はかなりのライバーになるが、末端の層も厚く、日頃の生活垂れ流しのようなライブもある。

K氏もまた変わった男で、こういった需要があるのかどうか分からないライブも含めて見ながらスライドしていくことを楽しんでいる。

最初はちょっと、小馬鹿にしているような節もあったが一週間もする頃には随分と視聴時間も増え、色んなライバーの特徴も覚えていてファン化が進んでいた。

投げ師。


ある時、投げ銭機能をK氏は使うことにする。

ぼーっと見ているだけで、スライドするのも味気ない。
そんな時に、投げ銭をしてみるとどんな反応をするのか。

興味をそそられたK氏は、視聴者数は少ないけど
何だか頑張っている人に向けて投げ銭を発する。

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すると、それに気付いたライバーは
K氏のハンドルネームを読んでお礼を述べてくる。

衆人環視の中で、自分に対してだけリアクションをしてくれる。

なんてことのないそのゼロイチの感情は乾いたK氏の心に潤いを与えるかのように、楽しみに変わる。

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日頃、退屈な業務。それでいて生活に困ってはいない。

「小さい刺激が必要なのよ、中年男子には」

そう言って、楽しそうに話すK氏をよそ目に、そんな世界もあるもんだと感心してしまう。ビジネスはクリエィティブなんだね。

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ちょっと前なら、苦笑い案件だったが最近色んな人の話を深掘りして聞くようにしている。

そうしている内に、随分分かりづらいところにビジネスの火種が隠れていることを感じることに気付く。

無駄金だなんだと否定することなかれ、コレが今では3,000億円の一大産業になりつつある氷山の一角。

投げ銭バトル。


バトル物のエンタメは昨今人気急上昇コンテンツ。

格闘技亜種の試合もそうだし、口論もそう。
果ては政治を舞台にした偉いさん同士の争いもまた、深刻な事情である反面、多くの人が見れる状態になるとある種のエンタメ。

「どっちが勝つ」という図式って楽しいんだと思う。
ライブでも似たような環境を作り出した「投げ銭バトル」がよく行われている。

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異なる2者の、パフォーマンスを双方のファンが視聴し、応援という意味を兼ねて投げ銭をする。

癖の悪い投げ師はタイミングなどお構いなしに、どーんと高額な投げ銭を発することがあり、演者も視聴者も「?」とテンポを崩してしまうことでグダってしまうこともあるらしい。

もちろん、投げ銭は高額であれば収益に直結するのでありがたいのはありがたい。ただ、エンタメとして発信している演者の意識もまた高くなってきているそうで、投げ銭も投げどころを理解している投げ師が好まれる傾向がある。

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ファンビジネスとして発信している以上、
ファンにシケられてしまうのはたまらない。

繋がりを消耗品にしないためにも、
投げどころを押さえたエンタメ性は
素人の枠を超えつつあるのかもしれない。

私は産業自体をそう見ているが、
K師はどちらかというと暇そうな人に
相変わらず投げ銭をして振り向かれることを楽しんでいた。

どんだけ寂しいんだよと突っ込みたくなるところさ。

これから。


ユーザーはこれからも増えるだろうし、
素人の演劇祭りでもなくなってきている。進化の過渡期。

新しい物が出てくる時、素直に感動して受け入れられるのか。
それとも訝しげに構えるのか。

必ずではないが、年齢の上昇に伴い後者に陥りがちになる。

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今後、頭があまりに固いと尊敬もされなければ、
相手にすらされないようになりかねない。

柔軟に、良いものは良いと理解し試していくという姿勢は貴重だし、貴重だからこそ出し抜けるのかもしれない。

というより、その図式自体は昔から変ることはなく、
現代もイノベーションが新時代を切り開いていく。

大小はあれど、斜に構えていても前には進まないね。
50前にしてK氏もいいとこあるじゃん、なんて脳内変換してみた話でした。

ぜひ「サポート」で「投げ銭」に挑戦してみて。笑

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