試される大地の優しさに触れた北海道10日間の旅 / 旭川の夜を満喫する
10月15日。
稚内 13時01分発、“特別急行サロベツ” に乗車し旭川へ。
前回の記事はこちら
行きも見たはずの車窓が日の差し具合と進行方向が変わっただけで、違う景色のよう。
同じ景色に2度も感動し、魅せられっぱなしだった。
そして、名寄を過ぎた辺りから日が傾き始め、旭川に近づくにつれ、車窓はさらに私を感動の渦へと連れて行ってくれました。
稚内~旭川の乗車は3時間40分ほど。あっとゆう間だった。
旭川はホーローの駅名標じゃないんですよね。この駅舎には似合わないのは分かるけど、ちょっと寂しい。
だけど、ホームからの夕暮れはとっても素敵。
夕刻の旭川駅ホームに様々な列車が入線してきます。そんな中、北海道の新型車両 “デクモ” が入線してきました。
この車両、兵庫生まれなんですよ。北海道で頑張ってる姿が見れて嬉しい。応援してるよー。
駅舎もどんな感じかな。楽しみです。
と、コンコースに降りてみると。。。
至る所に木が使われていて、とても温もり溢れる空間です。ここは美術館、もしくは近代的図書館かと思わせるような駅構内にビックリです。
お客さんはそれなりにいるんですよ。ここ旭川駅がそれだけ広いのだと思います。だけど、調べたところ旭川駅の1日の利用者数は約5000人ほど。小樽駅で約1万人だそうで、この広さで利用者が小樽の約半分だとすれば、人口密度が極めて低くなるのは納得かもしれません。
そんな広い空間に一際目立つ金のオブジェ。こちらは、特急宗谷で稚内への記事で紹介した美唄市出身の彫刻家の作品だそうです。
南側出口のほぼど真ん中にあります。
設置の仕方が斬新。
南口は後から行くことにして、駅の正面である北口へ出てみると。
── 素晴らしい駅舎と街路樹の紅葉が出迎えてくれました。
北海道の中でいちばん寒い地域は、北の端ではなく、実はこのあたりなんです。上川地方と呼ばれ、山に囲まれた内陸に位置するため放射冷却やフェーン現象が起きやすく、寒暖差が大きくなり、紅葉も他の地域より早い時期から始まります。くろしおが滞在した10月15日~16日は紅葉真っ最中だったのです。
駅北口周辺はホテルがいくつもあり、さらに駅直結のイオンもあって活気があります。
私も駅前のホテルにてチェックインを済ませ、フロントでおすすめのラーメン屋さんを教えてもらったので、晩御飯に繰り出します。旭川に来たらラーメン食べるって決めてたんです。
駅前から真っ直ぐ伸びる通りを歩いて行きます。ここは通りを公園にしたその名も「買い物公園」
買い物公園の通りからは少し外れますがホテルの方がおすすめしてくれた中から、くろしおはこのお店をチョイスしました。
いただきます!
豚骨ベースのしょう油ラーメン。コクの中にもしょう油の風味は損なわれることなく主役はしょう油やで!ってのを、しっかり感じます。スープの香りも食欲をそそります。美味しかった~!
と、ここで。。。くろしおは、あることに気づきます。
北海道のラーメン鉢って青色なんですね。青が主流なのかな?稚内で食べたラーメン鉢も青でした。
大阪は龍のラーメン鉢だと赤が多いと思うんです。少なくともくろしおは、赤しか見た事ないなぁ。
北海道のラーメン鉢は側面も青色。
たまたまかもしれないけど、ラーメンと言う庶民的な食べ物で、このような地域性を発見することができて、とても面白いなぁと思いました。みなさんの地域のラーメン屋さんの鉢は何色でしょうか?
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さぁ、ラーメン食べたし旭川の夜を歩きます。行きたい場所があるので買い物公園に戻って通りの雰囲気を楽しみながら向かうことにします。
公園通りからの十字路。こちらに曲がると常磐公園に繋がっていると思います。
ここは、6本の道路が分かれている旭川常盤ロータリー
Googleマップ先生を頼りにロータリーを超えます(笑)そして到着。旭橋です。
散策しながら歩いても30分ぐらいかな。公園通りが素敵なので、そんなに遠くは感じませんでしたよ。
この旭橋は北海道遺産に選定されています。
作られたのが1932年(昭和7年)。約90年経った今でも完成当時と姿がほぼ変わることなく保たれているのだそうです。すごいですね。
夕日のスポットとしても人気なんだとか。
お天気がいいと大雪山を望めるそうで、この日ちょうど大雪山が初冠雪したので、ホテルの方には明日にぜひと言われました。
しかし明日の朝には出発しないといけないので、夜の旭橋を見に来たのでした。本当は見に行く予定ではなかった旭橋。街の灯りに照らされた貴重な建造物を見ることができてとても良かったです。
北海道に居ることを気づかせてくれるかのように、だんだん冷えてきました。旭川駅に戻りましょう。
帰り道では、この通りが駅から真っ直ぐ一直線なのが分かります。
旭川駅は観せる駅ですね。目に映るものが完成度の高い芸術作品のよう。それは建物だけじゃなく、自然のものもです。街路樹もきちんと計算されて植樹されているのだろうなぁ。しかし、美人は3日で飽きると言うように、ただの美しさだけでは人の動きは生まれない。芸術作品みたいだけれども、便利さは損なわれていなのです。イオンもあるし、コンビニも居酒屋もあります。景観を損なうからオリジナルカラーはダメとかではないから、ちゃんと見つけやすい。人が集まるコンセプトの軸はブレていないと感じました。
雪が積もり真っ白に染まる旭川駅もきっと素敵でしょうね。
そして、旭川駅の反対側(金のオブジェがあったほう)南口は庭園(広場)になっています。
駅の両側が同じよな景観で作り込まれているのはすごいと思いました。
あまりないような気がするんですよね。
駅のメイン出口の反対側はだいたい簡素で脇役、裏方のような雰囲気が多いと思います。
旭川駅に来られたら、駅舎散策をぜひ取り入れて欲しいです。
駅舎内にはこんなパネルも。
また、長くなっちゃいました。
続きはまた。
くろしお
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