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短歌 花を去る

   風無きに花のひとひら夕影を
      去る人の背へまたひとひら

   さざめきつ散りゆく花のひとひらは
       旅ゆく人の道祖神なれ


 夜桜までには少し間があるころ 昼間の花見客はそろそろ帰り支度。旅の途中らしい人は大きなリュックを背負い 花のさざめきの如き若いグループもお開きに。帰るところ、行くところ それぞれの場所へ。
   また来年 桜に会えますように
   道中無事でありますように

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