見出し画像

【詩】かえりみち

カフェオレボウルを
そっと包んでくちづけて
ゆっくり飲み干すように
あたしを飲んでくれたらいいのに

始まりが始まらなきゃ
どうにもなれない

死んだカラスのうしろあたまは
驚く程まるいまる

どんぐりのぼうしを
パチパチと踏みつけて
音がしなくなるまで歩こう

くちびるに触れる夢をみて
中途半端にしあわせな朝は
いろんなものを踏みつけて
現実に帰ろう

どんなに妄想が
背中を爪で引っ掻いても

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?