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「バナナブレッドのプディング」の読書感想文

こんばんは、水瀬綾乃です。
大島弓子さんの「バナナブレッドのプディング」を読み終えました。
大島弓子さんの作品は4冊目ですが、魅力的なキャラクターが多くて好きです。

表題作は大人になりきれない女の子の繊細な心情を細やかに描いてあって、好き嫌いは分かれるかもしれないけど、どこまでも切なくて、とても共感できます。

子どもの心を持ったまま大人になれるといいのだけど、大人になるにしたがって、どんどん忘れていくしかない日常の中で、ある意味ヒロインの衣良は貴重な存在かもしれません。

彼女のことを、めんどくさいと思う人もいるでしょう。でも、そんな彼女を見ていると自分が失ったものを思い出して、どこか惹かれるのもまた当然なのかもしれません。

他の収録作も、どれも好きでしたが、特に「草冠の姫」は良かった。芯のある女の子もまた素敵。

時を経て読む漫画文庫は、字が小さくて読みづらいのが難ですが、懐かしい作品に触れられるのがいいですね。気持ちまで、パーッと若返るし…。

先日、アリス本も色々買ったので、次はそれを読みます。


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