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俺とアドベンチャードライブ@鈴鹿サーキットパーク

隠れた傑作

体験日:2024年1月4日
好きなセクション:巻き上げ〜2回目の発射あたり

 間の記憶というのは案外ガバガバなもんで、2~3か月前に行った遊園地どころか先週の仕事内容も怪しい(社会人失格)。あ~~~~~~そろそろ書かないと記憶が薄らいで行くにょ~~~~~~と、なったので正月休みに乗りに行った鈴鹿サーキットパークの話でも書く。

 鈴鹿サーキットには遊園地が併設されている。レースを見ないで遊園地で遊ぶのか…(呆)と、やいのやいの言われそうだけど、コースターが有るんだから仕方ない。この鈴鹿、モートピア時代から結構絶叫マシンの導入に力を入れており、当時日本初だったリニア加速コースターのマッドコブラや、べコマSLCなど、普通の遊園地には設置しなさそうな機種を積極的に置いていたのだった。ただ最近は、奇を衒ったラインナップから家族連れをターゲットにしたようなほんわかぱっかアトラクションへの置き換えを進めており、マニアを満足させるような乗り物が減ってきているのも事実だ。(GPレーサーズ…?)

 言っても、なんだかんだ今でも3機種のコースターを保有している鈴鹿。訪れたこの日は3機種全てに乗ることが出来たのだが、その中でも個人的に一番ハマったアドベンチャードライブについて今回は取り上げてみようと思う。

びっくりドンキーみたいな駅舎

 のアドベンチャードライブ、豊永産業製の4人乗りキッズ向けコースターだ。おいおいキッズ向けかよ、と侮ってはいけない。何とレイアウト上に2か所の急加速ポイントが設置されているのだ。おこちゃま向けと侮って乗車するとビックリする。まあ、急加速と言っても、シャトルループやザターンのような、うひょ~~~~~と唸ってしまうブッ飛び感が味わえるわけではないので注意。

茶色部分が走路 赤丸が急加速ポイントだ
加速機構 たぶん池の平シラカバウッドと一緒

 車両は4人乗りのマウス系タイプ。メーカーは違うが、車両だけなら那須ハイのパニックドライブや浜名湖のミニコースターあたりに似ている。安全装置はシートベルト+ラップバーの一般的な装備。ただ、前述の2コースターと比べるとほんの少しだけラップバーがゴツい印象。

先頭はハンドル付き

 両がスタートするとすぐさま最初の急加速ポイント。このアドベンチャードライブ、叫んだ声の大きさによって急加速の度合いが変わるらしく、係員のお姉さまに『張り切って声を上げていきましょう!(^_-)-☆』と、大のオトナ2人がやるには少し小っ恥ずかしい行為を強制させられた。この日は3回ほど乗り、毎回声量を変化させつつ叫んでみたものの、加速感が変わった実感は無かった。ただ、豊永産業が提出している加速機構の特許情報を読んでみると、”加速度は任意に変更することが可能である。”との一文が記載されているので、実際はわずかに変化してたのかも。

1回目の急加速 ばびゅーん
駅舎から射出

 出後はうねうねした十二指腸みたいな走路を走って巻き上げ。射出した直後にカント角ゼロのコーナーが配置されてるので、なかなかスリルが有ってエエやんええやん!と乗車前に思っていたが、十二指腸に入る直前にブレーキが配置してあった。案の定特にスリルは無かった。

謎の石碑

 10mあるかないかの高さまで巻き上げられるのだが、かなりの急勾配を登っていく。この巻き上げ、ホントに急勾配で肌感的にはサンドルと同等位に思えた。傾斜計で正しく測定した訳ではないので何とも言えないが、側面から見ても軽く35度以上の勾配はありそう。ただ、車両には背もたれがあるので、そこまで乗車中は首に負担は掛からないかと思う。

巻き上げ中
そこそこの勾配じゃない?

 き上げを終えると、ファーストドロップ。横から見ると、ドロップの規模感的に5m少々の落差のように思え、やや物足りなさを感じてしまうかもしれない。が、乗ってみると1st⇒上昇⇒ヘアピンコーナー、と立て続けに疾走するので意外と迫力がある。特にヘアピンコーナーはマウス系の挙動を垣間見せるので振り回され感アリ。

1stドロップ
間髪入れずに急浮上 浮かねーけど
連続ヘアピンコーナー

 アピンを抜け、2回目の巻き上げを終えると若干捻りながらのセカンドドロップ。茂みの中を降下するので、まさにアドベンチャーと言った感じ。モーションシミュレータなどでジャングルを探検するようなアトラクションが有ったりするが、動きや演出効果でシミュレータをとことんリアルに近づけても、実走行に勝てないなと実感。規模が小さいながらも実際に樹木の間を走行させたり、遺跡っぽい所を駆け抜ける方がよっぽど面白いなと再認識させられた。

セカンドドロップ
別角度から

 内の一部は水路になっており、アドベンボートというディズニーのアクアトピアを(パクった)リスペクトしたアトラクションが動いている。その上につり橋を模したアドベンチャードライブの走路が掛かっているのだが、ちゃんとつり橋の軋みが再現されている。レールがちょっとしたトリックトラックのようにうねっているのだ。細かい演出かもしれないが、ちゃんとドライブしてる感があってイイ。お子様も大満足。俺も満足。

うねうね

 り橋を抜けると2回目の急加速ゾーンだ。一応ここでも、なかやまきんに君並みにパワー!!!!!と、大声を上げて車両を加速させることが推奨されるが、特に叫ばなくても問題は無い。と言うか叫ぶだけならドドンパァ!!!!でも問題ないと思う。ロォォオンチタァアァアイム 

加速準備中…
発射!!!!!

 イヤーに引っ張られ勢いよく射出された車両は、メインディッシュの遺跡地帯に突入していく。再加速の勢いそのままに、旋回しながら遺跡を突っ走っていく。最後の最後で一番スピード感あふれるパートだ。アクアウィンドばりに凝った造形のゲートを潜る様にして旋回するので、没入感もイイ。

遺跡ゾーンへ突入
造形凝ってます
そのままゴールへ お疲れさまでした

 まりコースターマニアの中では話題に出ることが無いこの機種。確かに鈴鹿サーキットのジェットコと言えば、良くも悪くもGPレーサーズの方が話題に上がることが多いため、アドベンチャードライブは陰に隠れがちかもしれない。しかし、蒲郡のアクアウィンドに負けず劣らずの造形や、2回の急加速ポイントなど、おっ!と思わせてくれる要素もあるのでオトナもまあまあ楽しめるんじゃないかと感じる。まあ、正直に言うと、ワザワザ関東からこれに乗りに行きたいと思うか?と聞かれると、いや別に…と沢尻エリカばりに覚めた感想しか出てこないが。

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