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無職の読書感想文_西野亮廣《ゴミ人間》

相変わらず本を読むことにハマっていますが、堅苦しいビジネス書を読むのには少々疲れてきている私です。

さいきん、就活面接をしていて思うことは、受ける会社によって面接官が同じことを話していても言い回しが違ったり、自分の受ける印象が大きく変わったりするということです。

逆も然り、私が面接中に同じような態度で同じことを言ったとしても過大評価をされることもあれば、過小評価されることもあるのです。
まぁ当たり前と言っちゃ当たり前なのですが、改めて会社って一つの国家であると感じます。その国で使用される言語があれば独自の文化もある。どこの国に移住すれば自分が自分らしく働けるのか。そんなことをぼんやり考える毎日です。
相変わらず呑気に無職生活を送っていますが、今が一番居心地が良いです。 

ここは一体どこなんだ・・・?


さて、前置きはこれくらいにして、いつものように読書感想文を書いていきます。


本日は、《ゴミ人間 -日本中から笑われた夢がある-》

わたしは以前、西野さんが書かれた「革命のファンファーレ」を読んでいます。
今回《ゴミ人間》を読もうと思ったきっかけは、えんとつ町のプペルが昨年12月に公開されて話題になっていたのと革命のファンファーレが面白かったので暇に飽かして買ってみたからです。

ちなみに「革命のファンファーレ」はAmazonでカテゴリーを確認してみるとビジネス書に分類されています。
私が革命のファンファーレを面白く思った理由は、西野さんが思うビジネスについて非常に分かりやすいかつテンポよく書かれていたからです。クラウドファンディングについても詳しく語られていますが、名前くらいしか知らなかったクラウドファンディングという活動に、もの珍しさ感じながら興味本位で読み進めていったところ、あっという間に読み終わりました。

この本も同じようにカテゴリーを確認してみるとエッセー・随筆とのことで、革命のファンファーレのようなビジネス書だと思い読み始めた私は肩透かしを食らったと同時に街中のフラッと入った店で可愛い服に運命的に出会ってしまったときような感動を味わいました。笑

この本は西野さんが絵本を描き始めたきっかけからえんとつ町のプペルの映画公開までを綴ったエッセー本です。

タモリさんの言葉をきっかけに意を決して絵本作家になることを志した西野さん、始めたばかりの頃は同業者からもスタッフからもバッシングを受け"本当にこれで良かったのか?"と自分を疑うこともあったようです。ただ、西野さんは芸人としての自分も絵本作家としての自分にも本気で向き合っていました。
そのため、2007年のM-1グランプリでサンドウィッチマンに逆転負けをしてしまった時は舞台袖で大泣きしてしまったようです。


「育児放棄した過去」


このnoteでは、私が特にピックアップしたい「育児放棄した過去」という章について書こうと思います。

この章では、西野さんにとっての"「作る」とは何か?" "「完成」とは何か?"について書かれています。ここでいう育児放棄は、子ども=自分が作った作品のことです。

自分も大学では美術を学んで会社で物を販売した経験や今もこうやってnoteを書いたりするので分かるのですが、どれだけ素晴らしい作品を作ったとしても、それがお客さんに届かなければ作ったこととしてカウントされないということが書かれています。

"僕は、制作活動の終わりの地点を「完成」と呼ぶのではなく、制作物がお客さんの手元に届くまでの動線を設計し、お客さんの手に届いた地点を「完成」と呼ぶことにしました。"

生活必需品であれば、それは必要になったタイミングで誰しもが購入します。
ただ、ここでいう絵本をはじめとした生活必需品ではないものが売れる瞬間って何だろう。西野さんは海外旅行で買った「おみやげ」のことを思い出します。

なぜ、おみやげは生活必需品ではないのに買ってしまうんだろう。
安かったとしても初めて見た作品を買うことには躊躇するのに、なぜ旅行の最終日にそこそこ高いおみやげは買ってしまうんだろう。

そうか、人々は形の残らない体験した証拠(結果)としておみやげ買うんだ。

このことに気づいた西野さん。これまで絵本の売り上げはなかなか伸びなかったそうですが、全国のどこでも誰にでも『にしのあきひろ絵本原画展』を開催できるようにし、その個展会場の最後に絵本を販売させてもらったところ、絵本は飛ぶように売れたそうです。


個人的に感じたことですが、生活必需品を買った時よりこんなの買ってどこに置くんだよ笑 っていうものの方が自分の思い出として深く残っています。それが会話の中でエピソードとして語られることもありますよね。

「俺、京都の修学旅行でクソ高い木刀買ったわwww」とか。笑

まーた、当たり前のことを書いている気がしてならないのですが、これまでの体験が上乗せされた「おみやげ」って生活必需品以上の価値があるのかもしれないですね。


・・・


この《ゴミ人間》という本、エッセイとは言いつつも、西野さんの 日常→感動的な物語への変換能力 が高すぎていろんな意味でクサイのですが(やめなさい)
今読んで良かったと思う本の一つです。

それくらい良くできたものだと思いました。映画にも興味がありますが、おうち大好き委員会代表として映画館に行くべきかどうかは非常に悩ましい問題であります。

西野亮廣さんの《ゴミ人間》気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。


それでは!



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