ひんやりグリーン_京都おでん
冬になると、あのひんやりとした京都の冬を思い出すのだ。
※写真は冬の京都(木屋町五条)で撮りました
私が学生時代を過ごした京都は、「京の底冷え」と呼ばれるので有名だ。
夏の京都は「蒸し釜」のような暑さということなので、冬なら「ぐつぐつお鍋」だろうか。
京都といえば、おダシ料理。鍋でぐつぐつ煮込んだ京風おでんは、、もうたまらんですよ。
大根さん、厚揚げさん、煮卵さん、こんにゃくさん、ごぼ天さん、ひろうすさん、牛すじさん、はんぺんさん……あれ、まだまだあったかな。
私のバイト先は鴨川沿いの先斗町にありまして、来るお客さんお客さんにおでんを、ホイ、ホイ、ホーイ、と出していくのです。
「大根!」
ホーイ
「厚揚げ!」
ホーイ
「熱燗!」
ホーイ
「こんにゃく!」
ホーイ
「おでんのダシだけもらえる?」
ホーi、、ええっっ????
なかなかないですが、実際にダシのお代わりをされる方がいらっしゃいました。
気持ちはわかります。それくらい美味しいんです、おでん。
京都の冬はおでんを楽しむためにあるのか、と思うくらい寒いけれど、おでんがあるからこそ頑張れていた気がします。
賄いはもちろん、おでん。
大根が出ると嬉しかった。
ダシがようしゅんでおりまして、口の中でじわりと、ぬくぬく広がるのです。
鼻に抜けるのは昆布と鰹節と煮干しで引いたダシの香り。
ノドは熱々の大根さんがするりと落ちていきます。
あー、今日もバイト頑張ったー!
そして、お土産におでんのダシをペットボトルに入れて持ち帰っていました。
これで炊き込みご飯を作ると美味しいのです。
バイトの特権ですね、うへへ。
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