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想いは双方向

今日の空は、灰色のグラデーションで、いつ雨が降ってきても不思議でないが、2,3年ぶりだろうか、介助犬ボランティア参加のワクワクする日だ。

シンシアの丘に向かって高速を走るのも久々で、
高速道路の両脇で大きな建物が建築中であったり、
森が伐採され造成されていたり、
思いのほか風景の変化が多く、
少し驚きと残念な気持ちを持ちながら向かった。

シンシアの丘に着き、旧知のボランティアらに「お久しぶりです!」
とあいさつをしていくと、
「あら、久々じゃないの!」
「職員さんと、Torageinuさんはどうしているの?、と話してたのよ」
など、暖かい言葉をかけてい戴き、ここ2,3年の日本介助犬協会の出来事や互いの活動について、話が一しきりが盛り上がった。

実は、今回ボランティアに参加したのは、作家の石川真理子先生の文章講座に参加した七名の作家による作品集「なないろの記」を、先日協会に献本してあったので、もしかするとその感想をお聞きできるかもと想いあった。

シンシアの丘の一般見学会の事前準備などをしていると、若い職員さんの一人が「読みましたよ」と声をかけていただいた。
「Torageinuさんが、あんな想いをもって活動していると思わなった。
私がTorageinuさんのことを全く知らなかったとも思いましたよ」
「そして、私たちがもっと楽しく活動しなくちゃぁ」とのことだった。
なんか、うれしく、恥ずかしもある不思議な気持ちと感想を聞かせてくれて、ありがとうの気持ちでお聞きした。

文章が本になると、本の一人旅が始まる。
読み手がその本に出合った、その時、その場でのみの想いを心に抱くなのだろうと思う。
そしてそのお気持ちをお聞きでできると、筆者として新たな想いを戴くことができ、大層有難いことだ。

「文章を書く」ことを通じ、より読者と自分の想いの橋渡しをするという
貴重な体験ができた。
これも、犬がもつ不思議な力の一つではないかと思う。
僕の人生に縁あった犬とその周囲の人々に、感謝する。

ありがとう。


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