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6月16日(金)日本熱処理技術協会第4回「マルテンサイトの強靭化」研究会に参加しました🪷

研究会が終わり、夜の飛行機で福岡へ戻ります。明日は朝から佐賀県の中学校で、高専紹介をしてきます。

道中の呟き↓↓

無事に12時に藤沢駅につきました↑↑

研究会では、センター見学とマルテンサイト鋼の転がり疲労について勉強させて頂きました。

センター見学では、どのような状態で材料の納品がされて、どの程度軸受けに加工して、熱処理するのか質問させて頂きながら、紹介ブースを見学させて頂きました。

風力発電の風車の軸受け(直径1メートルくらいあります)をどのように熱処理するか?熱処理した時の製品の様子など、詳しくお話を伺うことができました。

研究会では、転がり疲労ならではの、moving crackと白色組織など、モード1疲労では扱われる事のない現象が、大変勉強になりました。き裂面の接触による微細フェライトの出現およびき裂の湾曲は興味深かったです。転がり疲労では潤滑油の分解に伴う水素の影響が出る点も勉強になりました。

例えば以下の論文。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0921509319314455

結晶塑性有限要素法に固溶炭素の移動による材料の軟化、ダメージ値を組み込んだ論文の紹介がありました。
疲労破壊は微細組織の特性とばらつき、荷重履歴、ひずみ速度など多様な因子に依存します。
特に階層を持った微細組織(マルテンサイトやパーライト)とそのばらつきをどのように取り扱うか、疲労破壊で議論することは難しいのですが、この論文の中で大きなヒントを得たように思います。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0749641921001005

大変有意義な研究会になりました。

担任した学生も勤めているはずなので、会いたかったです。

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