2023年の終わりに、清々しい別れを

失恋から約1か月。
もう会えないと思っていた彼に再会。

正直、やっぱり会いたかった。
会わない方が自分のためになるのだろうと思いつつも、優先させたいのは未来の自分ではなく今の自分の欲求で。
私は大人になりきれていないから、今の自分が求めていることに忠実になりました。

というわけで、再会のエピソード。
再会とはいえ、二人きりではなく出会ったコミュニティの中で。
だから、全然話すことはできなかった。自分自身、別れた人と友達として仲良くするのは可能だよねっていうスタンスだったのだけどふられた身になるとそのスタンスは維持できないんだなって思った。
目が合うだけでどぎまぎしてしまった。

他のメンバーと彼が仲睦まじく話している姿を悔しい気持ちで見ていた。
かつては私もそのポジションでいられたのに。
一度付き合ってしまうと、以前通りのフラットな関係性でいるのってすごく難しいんですね。交際って厄介だなあ。。
そのことが辛くて、付き合わなかった方がよかったのに、と相手に失礼なことを考えてしまった。

私は、恋人にしか見せない彼の姿を知っている。
私は、彼が選んだ数少ない女性の一人なのである。

ということに誇りを持っていたけれど、その誇らしさは何にも役に立たないのだった。最終的に恋人でいることを否定されたわけだし。(やや大げさな表現だけど)

とはいえ…最後に二人だけで話せる時間があって、話せなかったねーってことを言いあって、元気な姿みられてよかったよって伝えた。
私はそのコミュニティの中で過ごすとき、度々形容できない形の涙をながしてしまうのだけど、今回は彼の前では涙を流さなかった。まっすぐお互いを見つめあって、握手をして、笑顔で手を振って別れた。
泣いている姿を見せなかったのはギリギリ私が持っていた強さなのかも。
泣いてしまえば、彼の心を揺さぶるのってきっと簡単。でもしなかった(ならなかった)のは私の体が、心が、そうするべきでないって感じていたのかなあ。
私を手放したこと、少しは後悔したらいいよ。あなたって本当にもったいないことをしたね。


なんて強がっていながら、別れた後泣いてしまった。その次の日も、また次の日も。(それが今日、12月31日)
この切ない気持ちは、悲しい気持ちは2023年に置いていきたいな。
恋人に戻れないことはもう結構どうでもよくて、ただ、一人の素敵な人間にもう会えなくなってしまうことが苦しいんだ。

最後に彼と交わした握手はすごく力強くて、(物理的な意味でもそうでない意味でも)ああ私は彼のこういうところが大好きだったなあと思った。
もう特別な気持ちはないけれど、少なくとも今の私にとってもっとも尊い手だと感じた。あなたのその手よりも、尊いものに出会えますように。

握られた右手にしばらく感覚が残っていた。





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