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舌痛症患者の花粉症対策

天気の良い春の週末は気持ちがいい。でも、気持ちのいい日には花粉大量飛散がつきもの。GWくらいまで、花粉症患者には我慢の時期が続く。


前回のNoteは、去年のこの時期に口腔カンジダ症にかかっていたことを思い出して書いた。私は口腔カンジダ症で舌の粘膜がひどく荒れてしまい、今でも舌の粘膜が荒れるタイプの口内炎に悩まされており、正しいかは不明だが、それを舌痛症と呼んでいる。


もう二度とカンジダ症にはかかりたくないが、カンジダは常在菌なので完全に避けて通ることはできない。口内を清潔に保ち、免疫力を下げないことで身を守っていくしかないのだ。もしかしたら、去年自分がやった花粉症対策がカンジダ感染に多少なりとも影響を与えた可能性があるので、今回は去年までの自分の花粉症対策を振り返ってみる。


去年は症状がひどいときだけ、市販の第一世代「抗ヒスタミン薬」を飲んでいた。これを飲むと鼻づまりも鼻水も一気に引いてくれるが、眠くなって喉がバキバキに渇く。抗ヒスタミン薬自体は免疫力を下げる心配はそれほどないが、ドライマウスを引き起こすので口腔カンジダ症のリスク要因になる。私は当時ドライマウスがすでにあったので、この薬を飲んだことがドライマウスを悪化させカンジダ感染を引き起こした可能性もある。


また、目のかゆみや鼻づまりの気になるときはステロイドの点眼薬や点鼻薬を使っていた。ステロイドは外用する分にはそれほどリスクは高くないものの、免疫力を下げるのでカンジダ感染のリスクを上昇させる。


ということで、今年はこれらの薬をなるべく使わない花粉症対策を行っている。メインの花粉症対策は、鼻うがいだ。鼻うがいはこれまで何度となく挑戦してきたが、今年はカンジダへの恐怖から真面目に取り組むことができ、例年よりかなり快適に過ごせている。


重曹とアズレンうがい薬を使った鼻うがいを1日5回やって慢性耳鼻咽喉疾患患者の半数近くが改善したという論文を参考にし、重曹が入っているサイナス・リンスを湯冷ましか市販の精製水に溶かした鼻うがい液に、舌痛症対策で余っていたアズレンを少量たらして、朝と夜の1日2回、鼻うがいしている。回数は一般的に推奨されている回数にしておいた。

サイナス・リンス
水溶性アズレンうがい薬

ちなみにサイナス・リンスの容器より使いやすいので、ハナノアの容器だけ使っている。

ハナノア

花粉症歴30年以上の私が驚いたのは、抗ヒスタミン薬を飲むよりも、鼻うがいを朝晩やる方が症状が改善することだ。ついでに寝つきまでよくなった気がする。


調べてみると、花粉症などのアレルギー性鼻炎は、鼻の奥にある「上咽頭」という場所が常に炎症を起こしていることにより引き起こされるという考え方があるようだ。鼻うがいは上咽頭についた汚れや炎症物質を洗い流すことで慢性上咽頭炎を改善させるらしい。

上咽頭は脳神経である舌咽神経、迷走神経、そして自律神経とも繋がっているため、次のように多彩な症状がでます。

疼痛:頭、顔、鼻、目、耳、歯、のどなどの痛み
鼻の症状:鼻閉、鼻汁、後鼻漏
耳の症状:耳閉感、難聴、耳鳴りなど
のどの症状:咳、痰、声がれ、違和感など
自律神経の症状:全身倦怠感、めまい、疲労、睡眠障害、胃腸障害など
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治療
鼻洗浄(鼻うがい):1%の食塩水で上咽頭を洗い流す。

上咽頭炎の治療

こうしてみると、花粉症だけでなく、自律神経が整うことで寝つきも良くなるだろうし、顔面疼痛が改善するならば舌痛症が改善してもおかしくはない。直接、薬を綿棒で上咽頭に塗るBスポット療法というのも普及してきているようだが、出血も伴うようで、ちょっと痛そうな治療法だが、上を向いて鼻うがいをやれば上咽頭も洗えるようだ。上を向いて鼻うがいをやると服がビショビショになるので、朝はシャワーを浴びるついでに、夜は入浴のついでにとお風呂場でやっている。


私は鼻うがいだけでも十分効果を実感できているので、花粉の時期が終わっても、アレルギー性鼻炎・舌痛症・不眠症のメンテとして、鼻うがいを継続していこうと思っている。

完治したわけではないので、時折鼻水も鼻づまりもあるし、目もかゆいが、薬を飲んだだけの時よりは改善を実感できる。目のかゆみには洗眼薬や、抗炎症成分としてアズレンの入った目薬を愛用している。

ロートビタフラッシュ
新緑水

ところで、最近の舌痛症の症状の記録としては、舌を上あごに付けた時のシビレ・苦味・酸味はゆっくりだが改善は感じている。それでも舌を上あごに付けるときに刺激を感じて不快だし、つられて唾液も出過ぎるのが嫌で、舌を上あごにつけないように、舌を空気イスみたいな状態に保ってしのいでいるときも結構ある。

グルタミンうがいは今も継続していて、開始から1か月たった。最近はこまめにうがいするのは面倒なので、小さじ1/2(2g)のグルタミンを大さじ1の水で溶いて3分口に含んだあと飲み込む、というのを食前に1日3回やっている。

グルタミン


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