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昭和の酔っぱらい

土曜日の店の営業は、1ヶ月前に初めて来た東京の男性がまたきてくれた。
その人に教えてもらったんだけど、沼津ではここの所、週代わりで男はつらいよのデジタルリマスター版がやっている。2作ずつやって、全作品やるらしい。5月まで。
そのチョビ髭でロン毛の人は、それを楽しみにせっせと通っている。音楽が詳しくていろんな話ができる。また来てくれるだろうと思っていた。
今回は随分酔っぱらっていた。沼津最高だを連発していた。いい個人店がいっぱいある。壁に人の温もりや汗と唾がしみついたような店が。三島の広小路の飲み屋街も最高だと言っていた。熱海は楽園だと。三島の広小路辺りは気になっている。昼間通っただけだが、最高なのには気づいていた。行ってみたい。熱海も未経験。是非行きたい。バカンス気分味わいたい。
チョビロンの誉め言葉にこっちも体が火照った。よっぱらってるな~って感じだった。東京にはこんなとこ無いとも言う。おいおいどこまで褒める!
最終状態ってくらいよっぱらっていたけど、二時間くらいいた。そろそろ行こうと言って、大根の漬け物を掻き込み出した。そしてレタスの如く、紙お絞りを箸でつまんで口にくわえた。やられた。昭和の酔っぱらい。
そして千鳥足で帰っていった。眼鏡を忘れていたのですぐに自転車でおいかけた。見つけられなかった。おそらくまた店に入ったのだろう。
一時間後くらいに電話があった。眼鏡を忘れたから取りに来ると。そしてさらに一時間後に現れた。道に迷ったらしい。アンコールの時間も昭和の酔っぱらいを貫いたわけだ。
また来るというので今からワクドキだ。

ここの所、朝起きてごはん食べて庭に水を撒いた後、近所を散歩するのをプラスしている。それがすこぶる良い。

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