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ゼミ生自己紹介#2 ~絵本からバングラデシュへ?~

こんにちは!
東京外国語大学 国際社会学部 ベンガル語専攻 新4年の髙橋瑞季です。

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最近では卒業論文執筆に向けて、バングラデシュでの教育の普及に向けた課題について調べたりしています。

ちなみに「ベンガル語専攻です」と人に話すと、かなりの高確率で「ベンガルってどこの国?」と訊かれます。が、残念ながらベンガルは国の名前ではありません。
ベンガルとは、インドの東のあたりからお隣のバングラデシュまで広がる地域のことで、私が勉強しているベンガル語はこの地域で国境を越えて使われています。

さて、2021年度から日下部ゼミでnoteを執筆することになり、喜んで手を挙げてみたは良いものの、はてどこから書き始めれば良いのやら……と悩んでいたら、同じ自主ゼミの老松さんから自己紹介記事の提案が。
ありがたく提案に乗らせていただいて、今回は私自身のことについて少しお話ししたいと思います。拙い文章ですが、お付き合いいただけると幸いです。

【国際協力との出会い】

私がいわゆる国際協力と呼ばれるような活動に関心を持ったのは中学3年生の時です。学校の夏休みの宿題の一環で、ボランティアセンターで紹介してもらったNPO団体の活動に数日間お邪魔したことがきっかけでした。

その時お世話になったのが「ESAアジア教育支援の会」という団体です。

ESAアジア教育支援の会(以下ESA)は「教育こそが子どもの未来への道」をモットーに掲げてインドとバングラデシュ教育支援を行っているNPO法人です。

私が初めて参加したのは支援先の小学校に送る翻訳絵本を作るボランティア活動でした。日本の絵本に、支援先の地域で使われている言語の翻訳文が印刷されたシールを貼っていく作業です。

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(初めてボランティアに参加したときに作った翻訳絵本。ちなみにこの時に作ったのはネパール語版でした)

作業の合間に、ESAの事務局の方は実際に現地で子どもたちが絵本を読んでいる様子を撮ったビデオを見せてくださいました。読み聞かせをしている先生が押しつぶされてしまうのではないかと思うほど、子どもたちは前のめりになって物語に聞き入っていました。

私は小学生の頃、将来絵本作家になりたいと思っていました。その夢はいつ頃か諦めてしまっていたのですが、NPOから贈られた絵本を食い入るように見つめる子どもたちを見ていると、その夢が半分叶ったような気持ちになりました。

「自分が送った絵本を喜んで読んでくれる子がいるんだ」
「この子たちのことをもっと知りたい」

そう思ったのがきっかけで私はESAでのボランティアに継続的に参加するようになり、次第に国際協力に関心をもつようになりました。

また、翻訳絵本作りで接した現地の言語をもっと知ることができたらインドやバングラデシュの子どもたちのことをもっと近しく理解できるようになるのではないかという思いもあって、最終的には大学でベンガル語専攻に進みました。

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(2019年にESAのスタディツアーで訪れたバングラデシュのシレットにて。コロナが落ち着いたら必ずまた行きたい場所の一つです。)


【自主ゼミで活動する理由】

私がこのゼミで活動を続ける理由は、一言でいうと「視野を広げたいから」

国際協力と一口で言っても、関わる方法も、関わり方も、活動の場所も、歴史も理念も多種多様です。けれども自分一人で本を読んだり大学の授業を受けたりしているだけでは、どうしても見方が偏りがちになってしまいます。

その点、日下部ゼミには、様々な大学、専攻、学年の人たちが集まっていて良い刺激となっています。ゼミに集まるメンバーの発表やディスカッションを通じて、国際協力というものを様々な方向から見られるようにしたいと思っています。

「人のためになるような国際協力ってどういうものなんだろう」ということを、頭を柔らかく使いながら考え続けていくことが目標です。


【noteで発信していきたいこと】

周りにいる中高生から「国際協力に興味はあるけれど、どこから関われば良いのか分からない」という不安の声を耳にしたことがあります。

私自身もまだまだ勉強中の学生で分からないことも悩むことも山ほどありますが、このnote企画を通じて、国際協力に関心を寄せる中高生や大学生の方々が一歩踏み出してみる足掛かりを作れたら良いなと思っています。


【ちょっと宣伝】

ちなみにこの記事で紹介したNPO、ESAアジア教育支援の会とは現在でもボランティアとして関わらせていただいています。

ESAには学生ボランティアチーム(通称ユースチーム)があり、中学生から大学生までのメンバーが事務局でのボランティアやイベントのお手伝い、最近ではオンラインイベントの企画等も行っています。
「ボランティア活動してみたいけど、どの団体が良いんだろう……」と悩んでいる学生の方、ぜひ一緒に活動してみませんか?

お気軽にご連絡ください!
esa.youth.team@gmail.com

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(おまけ:画像はESAの事務局の方に教えてもらいながら初めてベンガル語の数字を書いてみた時のもの。大学で専攻している今でこそきちんと書けますが、当時は謎の絵にしか見えませんでした)

お読みいただきありがとうございました!

髙橋瑞季

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