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7年前のエッセイを蘇らせてくれたnote

何がどこに入っているか分からない古いUSB数個。捨てる物は捨て、大事なものは一本にまとめておこう。私、70代、ある日、突然認知症になってしまったらこのUSBどうなる~。

思いついたが吉日。やりぬこう。

すべて開いてみる。記事が入っていないものがあった。「データ」という字を見つけクリックしてみた。すると、7年前、叙勲したときのエッセイが!

その頃はnoteはやっていなかった。発表する場もなく、データとして残っていたのだ。懐かしい思いで読んだ。

叙勲の知らせを受けてから洋服買いに走り回ったり、集合した会場内での様子、宮中のシャンデリアのことなど、裏話もあり、けっこう面白い。

「私をどこかに載せて」とエッセイが私を呼んだのではないか。

発表するならnoteしかない。自慢話と思われるかな。やめたほうがいいかな。いや、叙勲式の様子など楽しい貴重なトピックだ。

やっぱり発表しよう!

USBをパソコンに差し込んだが何も出て来ない。娘に電話で聞く。「データはデータであって、ドキュメントの中に文字としては残ってはいない。USBからワードのドキュメントに移してそれをnoteに移行して」

頭の中が真っ白になる。「まず、どうすればいいの?」

パソコン技術は、授業で使う原稿を書くこと、noteに何か投稿すること。それがやっと。noteは娘がアカウントを作ってくれ、開けば自分のページがすぐ出るようにしてくれた。写真を入れるのを覚えるまで半年近くかかった。

「ごめん、昨日ワクチン打って副作用で熱あるの。自分で考えて」

しばし呆然。

でも3年前、noteに書いた古典関係の記事を印刷したくて、ワードに移す方法をカルチャースクールの生徒さんに教わった。あの時は出来た。だから出来るはず。手帖に箇条書きで手順が書いてある。

やってみよう。

データを今使っているUSBに。出来た!これは序の口。メモを見ながらUSBからワードのドキュメントに保存。覚えが悪いのか、頭そのものが悪いのか。それでもなんとか出来た。

それからが本番。これをnoteにどうやって移動する?

ワードの画面を消さないでnoteの画面を出せるの?不思議でならない。でも、パソコンン作業は、いちいち不思議だと思わないで、習ったとおりクリックしてゆけばいいのだ。

疑問をもってはいけない。一度は出来たのだから自信をもとう!

移したい範囲をクリック、あの時は短い記事だったから出来た。今回のは長い。スクロールしている途中で失敗。最後までたどり着けない。何回も繰り返す。やっとできた……。

あの時のメモを見つめる。

『薄い影が出た部分の頭を”右クリック”。画面に窓が出る。その中の"コピー”をクリック』 

彼女、教え方上手。「窓が出る」とちゃんと教えてくれるから分かる。家族に習うとこの辺からケンカになる~

とにかく”コピー”をクリック。

これを出したままどうやってnote, 開くの?。画面の隅々まで目を配る。

ワードの文字に隠れるようにグーグルのマークが見える。どうなってもいいや。クリックしてみた。

なんと画面は突然noteページに!。

今頃、ワードの画面はどうなっているの? 押しつぶされているんじゃないの? 心配しても仕方がない。いつもの手順で投稿画面を出す。

手帳のメモを見る。『移動したいところの頭の部分にカーソルを置いて右クリック。画面の右側に窓が出る。窓の中の”貼り付け”をクリック』

そのとおりすると……文章が出てきた! 感動……感動……。

でも……なんで全部ゴチック文字?狭い場所に大きなゴチック文字が並んでほとんどページは真っ黒。

もうお昼時。ご飯どころではない。今止めると結局あきらめるだろう。

ゴチック文字を普通文字にしようとあれこれ試みる。太い文字はびくともしない。行替えしようと試みる。びくともしない。ディレートをクリックしてみた。文字が消えた。消すことだけは出来る!

不思議だ。私はまたしても不思議の国のアリス状態。なんでだろう。

私は考えた。パソコンが壊れたのではない。これには原因があるはずだ。真っ黒な文字がぎっしり並んだ画面を見て考える。ふと思った。noteに文字を打つとタイトル部分は自動的に太いゴチック文字になっている。

もしや、タイトル部分の頭にカーソルを置いて”貼り付け”にしたのでは。

最初からやり直し。今度はタイトル部分の下の本文部分の頭にカーソルを置いた。右クリック。窓の中の”貼り付け”をクリック。 いつもの文字であのエッセイが現われた~写真を入れ”公開設定”をクリック。

7年前の「叙勲の日」のエッセイが、古いUSBにデータとして残っていたあのエッセイが、今、蘇った!

もうたそがれ時。御飯を作る気力もない。パンと野菜ジュースで済ませ、バタン・キュー。寝てしまった。

手慣れた人はそれこそ不思議に思うでしょうね。なんで、こんな簡単なことに一日かかるの?と。

私にはチョー大変な作業だった。でも、やってよかった~。

埃にまみれていたエッセイを公開出来たのはnoteのおかげ。ほんとうにnoteでよかった。ありがとう~

そして読んでくださった方々。ありがとう~



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